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『浅田家!』主なキャスト
- 浅田政志(二宮和也)・・・浅田家次男であり、カメラマン。
- 浅田幸宏(妻夫木聡)・・・浅田家長男。弟の頼みを断れない良き理解者。
- 浅田章(平田満)・・・専業主夫。政志がカメラマンになるきっかけを作る。
- 浅田順子(風吹ジュン)・・・やりたかった看護師になり、バリバリ働く母。
- 川上若奈(黒木華)・・・政志の幼馴染であり、理解者。
- 小野陽介(菅田将暉)・・・被災地で写真洗浄のボランティアを行う青年。
- 内海莉子(後藤由依良)・・・被災地で政志に家族写真を撮って欲しいとお願いする少女。
- 姫野希美(池谷のぶえ)・・・政志の初出版元の代表。
- 渋川謙三(北村有起哉)・・・初めはボランティアのクレーマーだったが、あることがきっかけで態度が変わる。
- 戸川美智子(渡辺真起子)・・・陽介のボランティアを手伝う一度乗った船は最後まで降りれない女性。
- 浅田和子(野波麻帆)・・・幸宏の妻。
『浅田家!』あらすじ
父から誕生日にカメラをプレゼントしてもらった政志。
政志のカメラのとり方は独特で、幼馴染の若奈を撮るにも単純にシャッターを押すのではなく"被写体を理解”してから一番の魅力を引き出す写真だった。
カメラの魅力にハマっていった政志は大阪の写真専門学校に通うが、出席日数が足りず卒業のピンチ。
なんとか学校に卒業をお願いするが、学校から出てきた条件は「もし、あと一回しかシャッターを切れなかったらどんな写真を撮るか」考えた上で良い写真を撮ること。
政志が出した結論は浅田家の家族写真だった。
浅田家を象徴する写真として政志が選んだのは幼いときの家族が病院に集った時の思い出。
大人になってから当時の治療後の様子などを面白おかしく再現する。
結果は見事に学長賞を受賞し卒業。
せっかくの卒業後も定職につかずフラフラし、家族にも連絡せず心配させる。
幼馴染の若奈はアパレルの職を求め東京へ。
将来に悩んでいる政志は海で父と語り、父が専業主夫になった理由を知る。
そして、本当は何になりたかったのか尋ねる。返ってきた答えは「消防士」だった。
父の夢を叶える政志はあるアイディアを閃く。
アイディアを叶えるため絶対に自分の頼みを断らない兄へ、消防車と消防服を借りてきてほしいとお願いする。
兄は同級生にお願いし倒してなんとか借りることに成功。
結果として誇らしい顔をした父親の写真と一緒に「消防士」というテーマで浅田家全員を写真に収める。
続いて母の夢「極妻」や、兄の夢「レーサー」などさまざまなテーマで家族写真を撮っていく。
こうしてできた家族写真を持って写真家として東京で勝負することを誓う!
とは言ってもお金のない政志は頭を下げて若奈の元へ転がり込む。
政志は必至に出版社に売り込むが、なかなか出版に結びつかず途方に暮れる。
政志の実力を信じている若奈は見かねて、個展が開催できるアトリエを勝手に予約。
結果的に政志は若奈に10万円を借りることに。(政志は得意の10倍返しの約束する。)
アトリエに訪れた出版社の代表・姫野に出会ったことが縁で出版にこぎつける。
この出版したアルバムの最後には「家族写真を撮ります。どこにでも行きます」とメッセージと連絡先を入れる。
これがきっかけで政志は全国を周り”家族写真”をテーマに写真を取り続ける。
日本中が忘れることのない3.11。
政志は東北で写真を撮った家族の事が心配になり、被災地に駆けつける。
そこでボランティアで写真洗浄をしている青年と出会う。
政志はここでなんのために写真を撮っているのか?写真と向き合うことになる。
そんな中、被災地で出会った少女・莉子から家族写真を撮って欲しいと頼まれる。
頑なに撮影を拒む政志。
写真を取り続けることにどんな意味があるのか?と悩む以上に大問題があったのだ!
それは少女の父親が亡くなっており家族全員が揃うことは叶わないこと。
政志は写真を撮ることはできるのか?父親が亡くなった家族の写真をどうやって再現するのか?
政志は悩むことになる。
『浅田家!』ネタバレラスト
※ここからはネタバレを含んでいます。「父親の誕生日を家族全員で祝うから戻ってこい」という内容だった。久しぶりの家族再開も、ケーキのロウソクを消す際に倒れ込んでしまう父。
幸いにも一命を取り留めたが半身麻痺が残ることに。「もう浅田家の写真は取れないかも。」政志の発言に怒った兄。
兄弟喧嘩を制する母。海を見つめながら物思いに耽る政志の元にやってきたのは思いつめた顔の若奈。若菜は政志に「いますぐ個展出展費用と出版時に写真集を購入した費用をまとめて返す」か「私を浅田家に入れる」と二択を迫る。
しかも、政志は”10倍にして返す”と約束していたので「200万円返すか」「若菜と結婚するか」という選択。
ハッキリしない態度の政志を置いてその場を去る若奈。
悩んだ末、大声で「絶対に200万払わない」と政志らしい答えで結婚を約束するのでした。
政志は兄と幼い頃、一緒に写真を撮った神社へ向かいます。
昔話や撮影シーンを再現し、懐かしんでいた2人。
ふと、父が写真を撮ってくれていたことを思い出し、莉子ちゃんの家族写真を撮る決意をします。
そして東北へ。
「時間を知りたいから」と莉子ちゃんが形見として身につけていた父の腕時計を借りて政志は撮影準備に入ります。
父がいないのに何故写真を撮るのか?
家族で楽しい思い出が詰まったビーチでの撮影も、悲しくなる莉子ちゃん。
準備が終わり、いよいよ撮影に。
そんなカメラを構える政志の腕時計を見て莉子ちゃんは気づくのでした。
なぜ、父親の写真が一枚もなかったのか?
それは家族の写真を撮るときにはいつも父がカメラマン役だったからでした。
写真に写っている内容だけが、写真じゃない。人はなくなっても記憶に残る。
その記憶を蘇らせる確かなものは写真。
政志は写真を撮る意味を再び見出します。
実家に戻り、若菜や兄の妻や子どもたちを含めた”新浅田家”の家族写真を撮ることに。
新しいテーマは「父親が亡くなった時の瞬間を家族みんなで演じる写真」でした。
『浅田家!』見どころ3点。舞台挨拶の撮影裏話あり
『浅田家!』の鑑賞ポイントを紹介します。
舞台挨拶で語られた撮影秘話も合わせて紹介します。
極力ネタバレは無しです。
1.たった一度だけ、母が政志にビンタをする瞬間
自由奔放に生きる政志。
両親にも手を出されたことが無い政志ですが、あることでたった一度だけ母・順子からビンタされます。
なぜ、たった一度だけ手を出したのか。
そこには母が政志に対しての愛情と強いメッセージがありました。
是非、メッセージをあなたなりに感じ取って頂きたいシーンです。
監督が脚本の中でどうしても入れたかったシーンでした。
そこには強いメッセージがあり、監督も「カット!」を言うのを忘れてしまっていたくらいに思い入れがありました。
2.天性の人たらし二宮和也
主演であり、実在するカメラマンを演じた二宮和也さん。
映画では「家族」をテーマにした作品ではありますが、実は撮影期間は10日も無いくらいに家族のシーンに入っていったそうです。
しかし、オンオフいつ切り替わったか分からないくらい、自然体だったと共演者は語っています。
壁を作らない二宮さんだからこそ、短期間で家族の雰囲気を作り出せたのではないでしょうか。
実は津市の撮影で二人っきりで食事に行かれたそう。
誘ったのは二宮さんなのに、お財布の中にはお金が入っていなかったそう笑。
二宮さんが天性の人たらしだと分かるエピソードを語られていました。
3.叶えたかった夢の叶え方
二宮さん演じる政志は、父親の夢だった「消防士に憧れた」という夢をきっかけに人の夢を叶えていきます。
その叶え方が独特です。
また、夢を叶えるために奔走する兄・幸宏。
夢を叶えるには一人じゃなく、支えてくれた人がいたからだと感じると同時に、理解者のいることが幸せだと感じました。
全国を回って撮った家族写真も、どうやって家族の希望を叶えていくか。
あなただったらどうするか?想像しながら見るのも楽しいでしょう。
『浅田家!』感想 笑いと涙あり
映画「浅田家!」は実話を基にした作品です。
実在するカメラマン浅田政志さんのクリエイターとしての表現力がとても素敵だと感じました。
父親のなりたかった消防士の夢を叶える実現方法をはじめ、そうやって実現するのか!
1枚目から最後の少女の家族写真を叶える方法まで涙無しには見れない感動作でした。
被災地で亡くなった人たちが描かれたエピソードもあるので、思い雰囲気になってしまうかも!?という不安も浅田さんの写真を通じてクスッと笑える箇所が沢山あり、幅広い層に見て、受け入れてもらえる映画だと感じました。
虹が大好きだと言った家族のシーンでは、二宮和也さんの涙が見れます。
一瞬を切り取り永遠に残る「写真」が伝える暖かさ、素晴らしさを十二分に伝えるシーンですが、実はもうワンテイク取り直したそうです。
舞台挨拶で語られていましたが1度目では出なかった涙のシーン。
もう一度撮りたいとなって、自然と出てきたそうです。
役者として流石だ!と感じるエピソードでもあり、嵐を卒業後、役者と進まれていくのだろうと感じました。
私自身、映画館に足を運ぶのは久しぶりでしたが、同じ作品を知らない人たちと一斉に見て共感する。
自宅で見る映画とは違い、映画ってやっぱり良いな。
舞台挨拶も見れたことで、少し日常を取り戻せた気分になれました。
『浅田家!』評価
家族写真を撮りたくなる |
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浅田政志さんのフォトアルバムが見たくなる |
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成分 | 感動の涙50%、笑い20%、写真20%、津市10% |
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