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周防正行監督の最新作映画「カツベン!」のネタバレありのラストや感想です。

カツベン!のラストってどうなるの?
カツベン!って面白いって評判だけど、感想が知りたい。
カツベン!を1回観ただけでは分からず、エンドロールでびっくりした理由を教えます。

鑑賞前でネタバレを遠慮したい方はネタバレ無しのあらすじと事前に知っておくことで120%楽しめる見どころ3点紹介をご覧ください。

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カツベン!作品情報

公開 2019年12月13日
監督 周防正行
脚本 片島章三
主なキャスト 成田凌、黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、井上真央、小日向文世、竹野内豊
ジャンル コメディ
上映時間 127分

カツベン!予告動画

カツベン!あらすじ(ネタバレなし)

映画「カツベン」
(C)2019「カツベン!」製作委員会

時代は約100年前の大正時代。
子供の頃、活動写真小屋で観た活動弁士に憧れていた少年、染谷俊太郎(成田凌)。
女優を夢見ていた少女、栗原梅子(黒島結菜)。

活動写真をきっかけに2人は出会います。
10年後。

心を揺さぶる活弁で観客を魅了したいという夢を抱いていたが、今ではニセ弁士として泥棒一味の片棒を担いでいた俊太郎。
一味を抜け出したいが安田(音尾琢真)に脅され抜け出せずどうしようもない日々。

いつものようにニセ弁士として披露した劇場で、大の活動写真の木村刑事(竹野内豊)にバレてしまい一味は車に乗って逃げ出す際に安田を見捨てたことで、安田と木村刑事から追われることに。

俊太郎はたまたま通りかかった青木館で雑用として住み込みで働くことになる。
しかし青木館はタチバナ館による弁士の引き抜きが行われており、経営の危機。

憧れていた山岡秋聲(永瀬正敏)は過去の実力が見る影もなく、アルコールに溺れ酔っぱらい弁士として落ち目。
看板の弁士、茂木貴之(高良健吾)に頼るしか無い青木館ですが、その茂木もタチバナ館に引き抜こうとされていました。

そんな青木館で茂木の女として女優になることが出来た栗原梅子と俊太郎は偶然出会います。

ある日、山岡はいつもの様に昼間から飲んで泥酔し活動弁士どころではない状況。

大ピンチに代役を探すことになる青木館の亭主(竹中直人)に俊太郎は山岡の代理が出来る!やらせてくれ!と願い出ます。

俊太郎は無事、山岡の代理を務めることが出来るのでしょうか?
安田には命を狙われ、木村刑事にバレたら逮捕という絶体絶命のピンチにどう立ち向かうのか?

そして10年ぶりに再開した俊太郎と梅子の恋の行方は

カツベン!見どころ3点

1点目:活動弁士の魅力

やはり一番の魅力は活動弁士によって活動写真が”活きてくる”点ではないでしょうか。

  • 流し目で女性人気の高い茂木貴之(高良健吾)
  • 一世を風靡した山岡秋聲(永瀬正敏)
  • 汗かき弁士の内藤四郎(森田甘路)
  • 子供の頃から活動弁士に憧れた染谷俊太郎(成田凌)

同じ活動写真を使っても全く違った内容になる活動弁士の凄さは、実は日本だけの文化です。
大正時代の娯楽には活動弁士が欠かせなかったこと。
何より活動弁士の魅力は現代の”俳優”と”芸人”を足したような存在感を感じます。

それぞれ演じる弁士たちの”しゃべり”にも注目です。

2点目:白黒映画キャスト

周防正行監督の作品は出演キャストが毎回豪華ですが、今回のカツベン!は取り上げる無声映画のキャストも豪華です。

周防監督の妻、草刈民代さんをはじめ、城田優さん、上白石萌音さんなど他の映画で主演が出来るくらいの豪華キャスト。
是非、白黒映画のキャスティングにも誰が登場しているか確認しながら観るのも楽しみの1つでしょう。

3点目:伏線回収が見事

脚本は助監督も務める片島章三氏。
幼少期に出会う俊太郎と梅子ですが”キャラメル”や”俊太郎が披露した活動弁士の続き”、泥棒一味の時に一緒に持っていった”大金の行方”など、終盤見事に回収されます。

タンスを使ったシーンの喜劇など、笑えるところだけでなく伏線回収の時には感動できる箇所もあり、2時間7分の映画に見どころがたっぷりつまっています。

『カツベン!』映画のネタバレラスト

泥酔した山岡のピンチを救った俊太郎。
幼少期から憧れていた山岡を完璧にコピーし、観客は本当に全盛期の山岡が戻ってきたと拍手喝采!

褒められるかと思いきや、オリジナルが無いとダメ出しを受けてしまう。

オリジナルも出来ると意気込む俊太郎だが、皮肉にも活動弁士として目立ったことで安田にバレてしまう。
持ち逃げされた”大金”の取り戻しと”制裁”を加えるために俊太郎の前に現れる。

間一髪のところで梅子に助けられるが、これによって安田の親分でもある橘からも狙われることに。

カツベン!映画
(C)2019「カツベン!」製作委員会

更には梅子も茂木から離れようと、俊太郎と一緒に逃げようと誘うも出した答えは...

自分は「義理人情に厚い」そしてやることがまだ残っていると告げる。

俊太郎の活躍もあり復活の兆しが見えたかに思えた青木館だったが...
安田たちに襲撃され、大事な活動写真もろともボロボロにされてしまう。

もう写真が無くては興行は出来ないと落ち込む青木館のスタッフたちだが、山岡はツギハギで良いから写真を用意しろとスタッフに命令する。
そして俊太郎に「出来るな」と声をかける。
頷く俊太郎。

必死に台本を考え、準備する矢先に梅子が安田たちに捕まってしまったことを知る
助けるために俊太郎は橘の事務所へ向かう。

梅子を見つけるも、橘たちに見つかってしまい大ピンチ!
梅子を助け出す手段が分からないまま青木館は興行が始まる時間に。

ついには俊太郎がいないまま内藤が代役で登場するも、ツギハギの写真に台本も用意できていないため活動弁士としてはボロボロ。

ようやく梅子を助け出すことに成功した俊太郎。

梅子には「先に駅で待っていてくれ。終わり次第必ず向かう」と約束し青木館へ。

見事にツギハギの写真を使って見事に活動弁士として活躍する俊太郎。
しかし、活動写真の終了と同時に安田に銃で命を狙われる。
木村刑事は安田を捕まえ、俊太郎を助けようとするが安田からニセ弁士だと正体をバラされてしまう

大金とともに逃げ出そうとする俊太郎。
追う安田。
安田を追う木村刑事。

映画カツベン!の竹野内豊と音尾琢真
(C)2019「カツベン!」製作委員会

駅に向かう俊太郎だが、あと一歩のところで安田に捕まる。
諦めた俊太郎だったが銃の残り弾が無くなり九死に一生を得る。

結局、木村刑事に俊太郎も捕まってしまう。
待っていた梅子の元には俊太郎から頼まれたという映画監督の二川が現れ、梅子は女優になる決心をし京都へ。

青木館には俊太郎が残した大金で復興できることに。
刑務所に入った俊太郎は同じ囚人相手に声だけの活動弁士をやっていました。

終わって看守に面会が来ていたことを知らされる。
面会人から預かっていたのは”キャラメル”でした。

『カツベン!』映画の感想

カツベン!を観た感想ですが、なんと言っても伏線回収が見事な脚本でした。

  • 幼少期の梅子が”蜘蛛”を怖がるシーン
  • 俊太郎が梅子に活動弁士の続きを聞かせてあげると約束
  • 俊太郎と梅子を結ぶ”キャラメル”
  • ニセ弁士の泥棒で得た大金の行方

などなど、2時間以上の映画に一切のムダがなくすべての伏線を回収していくストーリーはただただ圧巻でした。

それ以外にもキャストに草刈民代さん、城田優さん、上白石萌音さんなどエンドロールで初めて名前を見た後に出てくる後悔とワクワク感。

カツベン!に登場する上白石萌音
(C)2019「カツベン!」製作委員会

実は無声映画でのキャストで登場する役者さんも豪華なんです!
知らずにエンドロールでビッグネームを知った人にとってはリピート鑑賞確定なのではないでしょうか。

コメディとして楽しめるのはもちろん、幼馴染の恋愛はどうなるのかというラブロマンス。
そして、逮捕劇等でのアクションシーンもあり、見ても聞いても楽しめる大満足映画でした。

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