8月23日に公開された『二ノ国』。
原作はRPGゲームとして発売された「二ノ国」です。
山崎賢人や新田真剣佑、永野芽郁など注目の俳優陣が声優として名を連ねているほか、ゲームに続き、ジブリ作品を多く手掛けていることでも有名な久石譲が音楽を手掛けるなど公開前から話題になっていました。

私たちが生きる現実世界を「一の国」、そしてもう一つの世界を「二ノ国」とする2つの世界はどうやって交わっていくのでしょう。
そしてユウとハルが二ノ国に呼ばれた理由は?ワクワクしながら観ることができるファンタジー映画です。

『二ノ国』あらすじ

幼い頃に飛行機事故に遭い、花屋に引き取られながら車椅子生活を余儀なくされているユウ(声:山崎賢人)は、幼馴染でバスケ部のキャプテンのハル(声:新田真剣佑)、そしてハルの彼女であり、ユウの想い人であるコトハ(声:永野芽郁)と楽しい高校生活を送っていました。

ですが、ある日、コトハが謎の男性に刺されてしまいます。
駆け付けたユウとハルはコトハを病院に連れて行こうとしている最中に事故に遭ってしまいます。
死を覚悟しましたが目を開けるとそこには見たことのない世界が広がっていました。

そこには人間だけではなく、恐竜のような獣や、犬の顔をした兵士など見慣れない生き物も人間のように普通に生活しています。
ユウとハルもなぜかその街の町民のような衣装に着替えており携帯電話の代わりになぜかコンパスが揃っていました。

そして何よりも驚いたことに、ユウの足が治り、立てるようになっていたのです。
状況を把握するためにユウとハルは人の集まる飲み屋に向かいます。
そこでどうやら自分たちが迷い込んだ世界は二ノ国という自分たちの住む世界とは別の、もう一つの世界であること、そしてコトハを探せばユウの足と同じように刺された傷を治せるのではないかと考えます。

コトハを探そうとした2人が見つけたのはコトハと瓜二つの二ノ国エスタバニア王国の姫、アーシャ姫(声:永野芽郁)の写真でした。

どうにか宮殿に忍び込んだ2人が見つけたのはコトハが刺された場所と同じ個所に呪いをかけられ眠っているアーシャ姫でした。
見張りがいなくなった隙を狙ってアーシャ姫にユウが近づくと、その傷口にナイフが現れ、無意識のうちにユウがそのナイフを抜くことに成功しました。
意識を取り戻し、すっかり元気になったアーシャ姫。
国王は喜んでユウとハルに褒美を与えました。

『二ノ国』ネタバレラスト

命の危険に晒されると一の国と二ノ国を行き来できると気付いたユウとハルはその後もコトハを救う為、アーシャ姫、そして二ノ国との関わりを考え続けます。

ですが、現実世界に変えるとコトハは病に侵され余命僅かと宣告される事態に陥っていました。
死ぬはずだったアーシャ姫を救ったことで魂の繋がっているコトハが死ぬはめになってしまったと考えたハルはユウの言葉を無視し、アーシャ姫を討つため暗黒騎士軍に加わってしまいます。

ユウとハルは剣を交えながらも最終的にはユウの言う通り、アーシャ姫を救うことがコトハを救うことに繋がるとわかります。

そしてそれと同時にユウは国王に仕えているヨキ(声:宮野真守)がアーシャ姫を殺そうとした人物であると気付きます。
真の姿を現したヨキは国王の実の兄であり、自分を邪険に扱った父、そしてエスタバニアに恨みをもっていたのでした。

ハル、そしてアーシャ姫の力を借りて強敵のヨキをどうにか倒したユウ。
ユウとハルは一の国に戻ることを決めますが、アーシャ姫に惹かれていたユウは一の国には二度と戻ることなく、二ノ国で暮らすことを決めるのでした。

一の国に戻ったハルは健康になったコトハと再会します。
ですが、ハル以外の記憶からはユウの存在は消えてしまっているようでした。
そこでハルはあることに気付きます。

ユウはもともと自分と魂の繋がった二ノ国の住人であった、ということ。

だからこそ自分たちは正反対でありながらもずっと共に時を過ごし、コトハや好きなものまで同じだったこと。

そしてユウは両方の世界を行き来できるトラベラーであり、自分やコトハを助けに来てくれていた存在だったのだ、と気づくのでした。

見どころ:原作がRPGゲームとも言える細やかに描かれている二ノ国の街

物語の展開は然ることながら、二ノ国という夢のような、でもどこか現実にありそうな理想の街、そして世界が細かく描かれています。
こんな世界が現実にもあったら…と大人でも思わずワクワクしてしまうのではないでしょうか。
まさにRPGゲームを大スクリーンで観ているような感覚になります。
色彩豊かな二ノ国の世界観を是非味わってみてください。

『二ノ国』感想

ストーリー展開がわかりやすい為、気軽にワクワクしながら異次元の世界を覗くことができる映画であると感じました。

また、物語としてアーシャ姫を救うことが最大の目的かと思っていましたが、最後の最後にユウがトラベラーであった。
ユウとハルが魂の繋がっているそれぞれの国の住人であった。
という展開に至ることは少し急展開ではありましたが、本当の意味でのハッピーエンドになったとも言えるのではないでしょうか。
 

『二ノ国』評価

原作がゲームであったことから話が単純でわかりやすく、小さい子どもがいる家族などが一緒に観るには最適な作品、という印象を受けました。

一方で、一の国や二ノ国といった2つの世界が存在するという少し複雑な、パラレルワールド要素の強い話かと思っていた部分もあったので大人の方やもう少し複雑なストーリー構成を期待していた人にとってはやや物足りなく感じるかもしれません。
小さな子どもがいるご家庭や気軽に楽しく映画を観たいという人にとっては十分に楽しめる映画だと思います。