今回スポットライトを当てる映画は2018年6月1日に日本で公開された「デッドプール2

バイオレンスでグロテスクなシーンが多く、きわどいセリフに、これでもかと盛り込まれたジョークの数々。
ヒーロームービーにも関わらず、前作『デッド・プール』同様にR15指定された今作。

無責任でバイオレンスな前代未聞のヒーローが、亡き恋人の言葉を信じて一人の少年を救う為、再び大暴れします。

『デッドプール2』あらすじ

悪党退治の為、世界中を駆け回っていたデッドプールことウェイド(*1)は、仕留め損ねたセルゲイという男に恋人ヴァネッサを殺されてしまいます。

(*1:主人公がスーツを着ていない時はウェイドと、スーツを着ている時をデッドプールと表記)

最愛の人を失い、ガソリン缶の上に横たわって自らを吹き飛ばしたデッドプールの元に現れたのは、X-MENのコロッサス。

見習いとしてX-MENに加わることになったデッドプールは孤児院でミュータントの少年が暴れていると出動要請を受け、現場へ向かいます。

そこで暴れていた少年ラスティを捕獲しますが、彼が理事長達から虐待されていたことに気付いたデッドプールは職員を一人殺してしまいます。

その場で取り押さえられたデッドプールは、ラスティと共にアイスキューブと呼ばれる監獄に収監されます。

首輪によりスーパーパワーを失くしたウェイドはガンに苦しめられ、ラスティはそんな彼を守ろうとします。

そこへラスティの命を狙い、未来からケーブルという戦士が現れます。

ウェイドは未来からやって来た男と激しい戦いを繰り広げ、その衝撃で首輪が外れてスーパーパワーを取り戻します。

戦いは決着が着かず、手榴弾によってウェイドとケーブルは外へ吹き飛ばされてしまいます。

再び収監されたラスティは、戦いの最中ウェイドが発した言葉に傷つき、一番強い囚人を手下にして、理事長への復讐を強く誓うのでした。

 

ウェイドはケーブルからラスティを守る為、Xフォースを結成して、ラスティ奪還作戦を計画します。

護送車を目指しスカイダイビングをするエックスフォースでしたが、着地に失敗してデッドプールとドミノ以外全滅してしまいます。

そこへケーブルも現れ、護送車の中で激しいバトルが繰り広げられます。

ラスティは隠していたボールペンを使って鍵を解除し、手下にした最強の囚人ジャガーノートを解放します。

ジャガーノートにより車は破壊され、デッドプールは真っ二つに引き裂かれてしまうのです。

そんな状態でもラスティを引き止めようとしますが、デッドプールに裏切られたと思っている彼は聞く耳を持ちません。

ラスティがジャガーノートと組んだことで、ケーブルが共闘を提案します。

未来では復讐をきっかけに悪の道へ染まったラスティが、ケーブルの家族の命を奪っていたのです。

家族を救うことができなかったケーブルは時間を遡り、ラスティが殺しに目覚める前に彼を殺す為、未来からやって来たのでした。
タイムリミットが迫る中、ラスティを説得する時間をもらうことを条件にウェイドは提案を受け入れます。

復讐に燃えるラスティを止めるべく、孤児院へ辿り着いたデッドプール達は、ジャガーノートに足止めされてしまい、先に進むことができません。

 

そこへコロッサスがデッドプールを助けに現れます。

ラスティの後を追い、アイスキューブで守ることができなかったことを謝り、人を殺す必要はないと懸命に説得するデッドプール。
スーパーパワーを失くす首輪を自らはめ、誰かを殺したいなら自分を殺せとまで言います。

しかしラスティは怒りを抑えることができません。

タイムアウトだと感じたケーブルは、ラスティに向けて弾丸を放ちます。

しかしデッドプールが身を呈してラスティを庇って胸を撃ち抜かれ、その姿を見たラスティは我に帰ります。

デッドプールはその命をもって、ラスティが悪の道に堕ちるのを防いだのです。

そしてラスティを救ったことにより、ケーブルの家族も救うことができたデッドプールは、仲間に囲まれながらついに最期の時を迎えました。

皆が悲しみにくれる中、彼に家族を救われたケーブルはあと一回しか使えないタイムトラベル装置を使い、時間を少しだけ戻します。

そこでデッドプールの懐へ彼から奪っていたコインを忍ばせます。

そのお陰でデッドプールは命を落とすことなくラスティやケーブルの家族を救うことに成功し、熱い抱擁でケーブルに感謝の気持ちを伝えます。

最後までミュータントの存在を批判していた理事長は、殺し屋に憧れていたドーピンダーのタクシーに轢かれてあっさりと命を落とします。

こうしてミッションを終えたデッドプール達は「ファミリームービーでしょ?」とユーモアたっぷりに去っていくのでした。

『デッドプール2』あらすじラスト

ケーブルのタイムトラベル装置を修理してもらったデッドプールは人生の修正をする為、タイムトラベルを繰り返します。

最愛のヴァネッサを救う為、過去に戻って標的をきっちり殺害。

エックスフォース唯一の一般人ピーターの為にもタイムトラベルし、彼の命を救います。

『デッドプール2』の修正が済んだ後は『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』へタイムトラベルします。

この映画にもウルヴァリンの敵としてデッドプールが登場していますが、原作ファンから批判を受けたこのデッドプールを殺害

更にデッドプール演じるライアン・レイノルズ主演で大コケしてしまった映画『グリーンランタン』のオファーを彼が受けた時へタイムトラベルし、スターの仲間入りだと喜ぶ彼を殺害します。

ウェイドやデッドプールだけではなく、ライアン・レイノルズの人生の修正まで済ませたデッドプール。

他の映画ではなかなか無いような終わり方でストーリーは幕を下ろします。

『デッドプール2』見どころ2点

尽きることの無い映画ジョーク

前作から更にパワーアップし、ジョーク満載の今作。

冒頭から『007/スカイフォール』のオープニングをベースにしたパロディが始まり、X-MENの屋敷ではウェイドがプロフェッサーXの真似をし、アベンジャーズやウルヴァリンをネタにしたセリフを次から次へと話します。

”I am Badman”と言ってみたり、『氷の微笑み』ごっこをしてみたりと、尽きること無く映画をネタにしたジョークを繰り広げていくウェイド。

特にに並々ならぬ敵対心を感じさせるウルヴァリンネタは今作でも所々に登場します。

セリフだけではなく、音楽や衣装でも映画ジョークを織り込んでいて、映画好きな人ならばクスッと笑ってしまうようなシーンばかりです。

元ネタを知らなくても、調べてみると納得してしまうようなものが多いので、分からなかったジョークは調べて、是非スッキリとした気分で映画を見終わってほしいです。

普通じゃないキャラクター達

癖のありすぎるキャラクター達が登場するのも今作の魅力です。

前作から引き続き登場しているキャラクターは強烈な個性の塊ばかりですが、その中でもタクシードライバーのドーピンダーの普通じゃない感じは群を抜いています。

デッドプールに触発されて殺し屋になりたいと言い出し、自分を『ウィンタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のキルスティン・ダンストに重ねます。

Xフォースの面接で一般人のピーターがあっさり採用された時は、怒りのあまりFワードを絶叫し、体半分を再生中の素顔のウェイドを見た時には悲鳴を上げ、必死に吐き気を抑えようとします。

極め付けは理事長をタクシーでひき殺してしまうシーン、「遂にやったぞ!」と達成感に溢れた表情でタクシーから降りてくるのです。

普通なら危ない人なのですが、ある意味狂気的なこのキャラクターをユーモラスな愉快なキャラクターと感じさせてしまうのが、この映画のすごいところです。

また、将来とんでもない悪党になるラスティは悪に憧れるティーンエイジャーらしく、ちょっと恥ずかしい発言を度々しますし、ドミノはマシンガントークを繰り広げるウェイドと絶妙なやり取りを繰り広げます。

シリアスなキャラクターに見えるケーブルでさえ、ウェイド達に共闘を持ちかけるシーンで突然リップクリームを塗り出す始末。

ヒーロームービーでシリアスなキャラクターが全く出てこないというのも、なかなか珍しのではないでしょうか

メインキャラ以外のキャストも、ちょっとおかしな雰囲気を持っているキャラクターばかりです。

またブラッド・ピットやマット・デイモンといったスターがちょこっと出てくる今作、名俳優達でさえ、普通じゃない使われ方で登場します。

『デッドプール2』感想

『デッド・プール2』を見ても、ストーリーをシリアスにさせない主人公のノリの軽さとたっぷりのギャグ、そしてキレの良いアクションシーンと背景を彩る音楽のお陰で、バイオレンスかつグロテクスな描写が多くても暗い気持ちにはなりません。

今作は2作目になりますが、他のヒーローとの関連性や前作から続く伏線のようなものも無いので、原作ファンでなくても、またシリーズ物が苦手という人でも、一つの独立した作品として気軽に映画を楽しむことができます。

『デッド・プール2』はスタイリッシュなアクションシーンと溢れんばかりのジョークを存分に味わってほしい、大人のヒーロームービーです。

おすすめの記事