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サイモン・ペグとニック・フロストの名コンビが脚本、出演している『宇宙人ポール』。
様々なコメディ映画でコンビを組んできた二人が、今作では少し気弱なSFオタク役で笑いを巻き起こします。
そんな二人の手を借りて、故郷の星を目指す宇宙人ポールの声を、『テッド』でキュートな中年テディベアを演じたセス・ローゲンが演じます。またポールを捉えようとする敵のボス、ビッグ・ガイ役には、宇宙人をテーマにした今作にぴったりの俳優が選ばれています。

SFやコミックネタが盛り込まれ、個性豊かなキャラクターたちと、奇想天外な展開に笑いが止まらない今作。
SFの知識がなくてももちろん楽しめますし、SFに詳しい人ならさらに楽しむことができる、エイリアン愛に溢れたSFコメディになっています。

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『宇宙人ポール』あらすじ

コミコンに参加する為、アメリカへやってきたイギリス人SFオタクのグレアム(サイモン・ペグ)とクライヴ(ニック・フロスト)。
コミコンを満喫した二人はキャンピングカーを借りると、旅のもう一つの目的であるUFO関連の名所巡りに繰り出します。

観光を満喫する二人はエイリアン・インというダイナーで 二人のアメリカ人男性に絡まれます。
慌てて店を後にする二人でしたが、アメリカ人の車にキャンピングカーをぶつけてしまいます。
ダイナーを出た後も、仕返しを恐れる二人は後方から迫ってくる車に気がつきパニックになりますが、別の車だと知って一安心します。
しかし安心したのも束の間、追い越した車は二人の目の前でクラッシュします。

車の様子を見に行った二人は、そこでポール(セス・ローゲン)という名の宇宙人に遭遇します。
60年前に宇宙船が墜落し、政府に捕らえられたポール。

長年知識を地球に提供していたポールですが、用済みとなり自分が解剖されることを知って、施設から逃げてきたのです。
宇宙人との遭遇に驚いて気絶したクライヴと、混乱しながらもポールを助けることにしたグレアム。

二人はポールの不思議な力を目にしながら、逃亡の旅を続けます。
RVパークの経営者の娘で、敬虔なクリスチャンであるルース(クリステン・ウィグ)も仲間に加わり、FBIとルースの父の追跡をかわしながら、ポールは仲間との接触の場所を目指します。

約束の日が近づく中、先を急ごうとする仲間を説得して、ポールは60年前に不時着した場所へと向かいます

『宇宙人ポール』見どころ3点

1点目「気さくなエイリアン」

『宇宙人ポール』
今作で描かれているエイリアン、ポールはとにかく気さくで友好的。
エイリアンというと不気味で恐ろしいイメージが強いのですが、ポールはことごとくエイリアンのイメージを覆していきます

タバコやハッパを楽しみ、ビールを片手にダンスしたり、エイリアンなのにUFO関連の名所巡りを楽しんだりと、とにかく自由で飾らないポール
そんな彼に影響されて、旅のメンバーも少しずつ自分の殻を破ってイキイキとしてきます。

他者を思いやる面も持ち合わせているのも魅力的なところ。
作中では一人ひとりに向き合い、信頼関係を築いていく様子を見ることができます。
相手の内面を知ろうとする真摯な姿からは、人と接する上で大切なことを気付かせてくれます。

エイリアンの持つ能力も存分に披露し、エイリアンネタを使った自虐的なジョークで笑わせてくるポール
気さくで型破りなエイリアンの魅力を、今作でたっぷり堪能して下さい。

2点目「仲良しSFオタクコンビ」

宇宙人ポール
様々なコメディ映画でコンビを組んでいるサイモン・ペグとニック・フロスト。
どの作品でもお互いを支え合い、助け合う名コンビを面白おかしく演じています。
今作ではそんな二人が演じる、仲良しのグレアムとクライヴの距離の近さが物語をさらに面白いものにしています。

ポチャポチャした体型に長髪、常に映画やコミックのTシャツを着て、『スタートレック』で使われているクリンゴン語で会話するSFオタクのグレアムとクライヴ。
長年の夢だったアメリカ旅行が楽しすぎて子供のようにはしゃぐ二人ですが、あまりに距離が近すぎるのでゲイカップルなの?と色々な人に間違えられる始末。
そんな誤解も笑い飛ばす二人ですが、仲良くニックネームを呼ぶ姿や、ポールやルースと仲良くなるグレアムに嫉妬するクライヴの姿を見ているとやっぱりカップルなの?と錯覚してしまうのが、今回のコンビの面白いところです。

他の作品とはひと味違ったサイモン・ペグとニック・フロストのコンビが生み出す笑いと、ほんわかさせられる仲の良さは必見です。

3点目「クスッとさせられる映画ネタ」

宇宙人ポールのビッグガイ
大衆文化や宗教をネタにして、これでもかと笑いを詰め込んでいる今作。
その中でも映画好きを笑わせるのは、SF映画やコミックをネタにしたジョークではないでしょうか。

  • スピルバーグ監督が実際に声の演出をして、ポールに『E.T.』のアイディアを相談していたり
  • 乱闘が起こるレイズというバーで、『スターウォーズ』に出てくる酒場で演奏されていたのと同じ曲が演奏されていたり

あらゆるところに映画ネタが仕込まれています。
こうしたジョークはストーリーを邪魔しない程度に仕込まれているので、元ネタが分からなくてストーリーが理解できないということはありません。
むしろ映画ネタで盛り上がっているのはポールとオタクたちだけというように描かれています。

個人的にはSF映画で強烈な印象を残したあの俳優が、今作の悪役ビック・ガイを演じていることがツボでした。

とにかく映画に関する小ネタ満載の今作。
映画好きな人なら、是非分かるネタがいくつ出てくるか、注目してみて下さい。

『宇宙人ポール』感想

『宇宙人ポール』は、個性豊かなキャラクターたちが繰り広げる、ドタバタの逃走劇と、あちこちに仕込まれた映画ネタが面白いSFコメディ映画です。
ジョークもストーリー展開もテンポが良く進んでいくので、SF映画に詳しくなくても、サクサクと楽しんで見ることができます。

サイモン・ペグとニック・フロスト演じるグレアムとクライヴのSFオタクコンビが憧れのアメリカにやってきて、少年のようにはしゃぎ回る姿は微笑ましいですし、他作品で彼らが今まで演じてきたコンビとのギャップが激しすぎるのも面白いところ。

そこにポールが加わって、予測不能の事態が次々と起こる様子や、3人の絆が深まっていく様子が丁寧に描かれています。
次々と繰り出されるジョークだけでなく、ポールの優しさや自分の世界から勇気を出して外の世界に出てくるグレアムたちの姿に焦点が当てられているところにも、是非注目して欲しい作品です。

『宇宙人ポール』総括

SF映画が好きな人には、思わずニヤッとしてしまう映画ネタが満載の作品になっている、『宇宙人ポール』。
恐ろしいイメージを覆すような友好的なエイリアンとして登場するポールはもちろん、実は彼が様々な映画やドラマにアイディアを出してきたという設定が面白く、あっという間に彼の魅力にはまってしまいます。

ポールだけではなく、サイモン・ペグとニック・フロストの仲良しSFオタクコンビや、敬虔なクリスチャンから激変して新しい自分になるルース、ツッコミどころしかない二人のFBI捜査官、そしてエイリアン映画とは切っても切れないあの俳優が悪役で登場するなど、強烈なキャラクターがあちこちで笑いを巻き起こします。

SF映画に出てくる難しい設定はほとんどなく、ドタバタと追っ手をかわしながら目的地を目指すシンプルなストーリーになっているので、SF映画が苦手という人でも見やすい作品になっています。

面白いかどうか分からないから…と見るのを迷っている人がいるならば、見て損はない!と胸を張っておすすめしたいSFコメディ映画です。

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