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『プライベート・ライアン』は1998年に公開された戦争映画になります。
作品の舞台は第二次世界大戦のフランスです。
戦禍の激しいフランスで、ある一人のアメリカ人兵士を帰還させるため、奮闘する兵士たちの物語です。

主演はトム・ハンクス、脇を固める役者はマット・デイモンなど実力のある俳優が演じています。

この作品で、1998年のアカデミー賞に11部門がノミネートし、そのうち監督賞を始めとした5部門を受賞しました。
興行的にも成功した作品です。
第二次世界大戦を題材とした映画では、歴代最高の興行収入になっています。(2億1000万ドル)

フィクションの作品にはなりますが、この作品には”ナイランド兄弟の話”がモデルになっています。

無いランド兄弟の話とは、大戦中に兄弟を失い、最後の1人には生きて帰ってもらおうと軍上層部が帰還命令を出した逸話を指します。

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『プライベート・ライアン』あらすじ

物語はとある一人の老人が、墓地を訪れるところから始まる。
彼は墓地の前に膝をつき、感極まって涙を流している。
家族は心配し駆け寄るが、彼は立ち上がろうとはしない。
そして彼は遠い日の記憶を思い出す。

舞台は1945年のフランス・ノルマンディー沖合。
アメリカ軍の兵士たちが、ノルマンディー上陸のため船で進行中。
ジョン・H・ミラー(トム・ハンクス)はレンジャー部隊を指揮を取る。
上陸のため、船の渡し板が降ろされた瞬間、ドイツ軍の機銃掃射を受ける。

激しい攻撃に晒されながらも、ミラーたちは上陸し反攻を開始する。
数時間後、多数の犠牲を出しながらノルマンディー上陸作戦を成功させる。
そんな中、米軍司令部にある兵士の戦死報告が届く。
それはライアン兄弟の4人中3人が死亡したというものだった。

最後の兄弟であるジェームズ・ライアン(マッド・デイモン)も行方不明になっており、
ミラーの元に、ライアンを本国に帰還させるように命令が下る

『プライベート・ライアン』ネタバレラスト

ミラーはライアン捜索のため、部下6人と通訳にアパム伍長を加え、捜索隊を結成する。
捜索途中、ライアンがいると思われる戦闘地域に進行。ライアンの現在地となる手がかりを掴むが、部下1人を失う。

手がかりからライアンは最前線にいることが判明する。
前線に向かう途中、ドイツ軍と交戦。
制圧に成功するが、またも部下1人を失う。この任務について、部下から不服が出始める。
部隊内で衝突が発生するが、ミラーは「故郷の妻に誇れる任務をする」と語り、その場を収める。

最前線でミラーたちは、ついにライアンを発見する。
ライアンに帰還するように命令するが、「戦場の兄弟を見捨てて帰れない」と拒否される。
それを受け、ミラーたちも戦闘に参加する。

戦闘は熾烈を極め、アメリカ軍は劣勢となっていく。
捜索隊のメンバーが次々と戦死していき、ミラー自身も負傷する。

身動きの取れないミラーは敵戦車に対して、ひたすら銃撃する。
そこに援軍と友軍機が到着し、形成は一気に逆転する。
ドイツ軍が撤退をする中、負傷のミラーは瀕死の状態になる。
衛生兵を呼ぶライアンに、ミラーは生きて人生を全うするように告げて息を引き取る

『プライベート・ライアン』見どころ2点解説

プライベート・ライアンの見どころを2点解説します。

度肝を抜かれる戦闘シーン

冒頭にあるノルマンディー上陸作戦は、かつてないほどリアルな戦闘シーンです。
度肝を抜かれる20分になります。
数ある戦争映画の中でNo.1の戦闘シーンと言っても過言ではないでしょう。
敵の砲火に晒され、傷ついていく兵士たちの描写は凄まじいものです。

手足が吹き飛ばされる兵士や内臓が飛び出て泣き叫ぶ兵士、炎に包まれて爆死する兵士など生々しく描かれています。
また海水が兵士たちの血によって、赤く染まる描写は犠牲者の膨大さを表しています。
初めてこの映画を観る方は、少し覚悟を持ってご覧になった方がよいでしょう。

命の重さは

この作品の普遍的なテーマは、少数を救うために多数を犠牲するのはどうなのか?というものです。
ライアン救出作戦の開始直後から部隊内で、その話が出ます。
ミラーは部下を1人失うたびに、その倍は助かったのだと語ります。
ライアンのいた部隊では、上官1人のために多くの部下が犠牲になったというシーンがあります。
 
作品としては、ライアンを救えたことが良かったという表現で終わっています。
ですが自分に置き換えてみてどう感じるのかも、この作品の味わい方ではあります。
 
あなたがミラーの立場ならどう感じるでしょうか?捜索隊の立場なら?ライアンの立場なら?
色々な結論が出てくる普遍的なテーマになっています。

『プライベート・ライアン』感想

この映画を初めて鑑賞したのは小学校高学年くらいでした。
授業の一環として、鑑賞しましたが当時の衝撃が強かったのを今でも覚えています。
冒頭の戦闘シーンは見るに耐えないシーンでした。
その後の物語をよく覚えていないくらい衝撃でした。

あれから結構な年月が経ち、改めてこの映画を鑑賞した際に感じたことはだいぶ変わりました。
作品テーマに対してと感謝の思いです。

作品のテーマに対しては、反対的な立場です。
もちろん一人の命は重いです。
ですが、それを救うために多数の犠牲が許されるのかというと許されないと思います。
もちろんケースバイケースのパターンもあるかと思いますが、原則的には反対です。

そしてもうひとつは感謝の思いです。
日々、平和に生活できることや健康に過ごせることは非常に、非常にありがたいことだと改めて感じました。
戦争映画を観たときに感じる普遍的な思いではありますが、この気持ちは常に持っていたいものです。

『プライベート・ライアン』総括

最も有名な戦争映画といっても過言ではない本作ですが、見どころは2つあります。
映画史上に残る戦闘シーンと哲学的なテーマです。

ですので、激しい戦闘シーンが好きな戦争映画好きの方には非常におすすめできます。
きっとこの映画の戦闘シーンには満足されるでしょう。

また人として、考えさせられるのが好きな人にもおすすめできる一作でもあります。
戦争を通してではありますが、哲学的なテーマを含んでいます。

反対におすすめできない人もいます。
作品冒頭の戦闘シーンが非常にリアルなため、グロテスクなシーンが多々あります。
そのため、グロテスクなシーンが苦手な方や小さいお子様には刺激の強いため、おすすめはできません。

本作は、アカデミー賞も受賞した名作になります。
一度は見ておいて損はないでしょう。

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