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導入文(基礎情報)
本作はRoadkill Superstars(以下RKSS)というフランソワ・シマール、アヌーク・ウィッセル、ヨアン=カール・ウィッセルの3名からなる映画製作ユニットが監督するという、珍しいスタイルで作られた作品です。

このRKSSの前作は『ターボキッド』という、「マッドマックス」オマージュ満載のカルト映画で一気に有名になりました。
そして今回は80年代オマージュ満載のノスタルジックな作りとなっています。
このRKSSは自分たちの好きなものを詰め込み、作り込み、突き詰めていくスタイルが特徴的。
それが彼らと同年代(30代前後)にはたまらなくキュートで、若い世代には新鮮な作品となっています。

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『サマー・オブ・84』あらすじ(ネタバレなし前半)

1984年の夏、アメリカのとある郊外に住むデイビー(グラハム・バーチャー)はUFOやUMAの存在を信じる好奇心旺盛な少年だ。
彼には3人の親友がいる。

  • ちょっとワルで大人っぽいイーツ(ジュダ・ルイス)
  • 化学オタクで皮肉屋のファラディ
  • 1番の親友は大柄で母親思いの優しいウッディ(カレブ・エメリー)

4人は夏休みの間中、イーツの家に作った秘密基地でたむろして、解散したあともトランシーバーを使って毎晩連絡を取り合っていた。
デイビーは近所に住む年上の女性、ニッキー(ティエラ・スコビー)に淡い想いを寄せているのだが、そのことを3人にからかわれながらも15歳の夏を満喫していた。

そんなデイビーの住む街の近隣では10代の少年が次々と行方不明となっており、ある日デイビーの父親が勤めている新聞社に犯行声明文が送られてくる
声明文の送り主は「ケープメイの殺人鬼」。
彼は連続殺人犯であることを告白し、その声明文が公表されるや否や街は大騒ぎになる。

ある夜、街のグループ合同の隠れんぼに興じていたデイビーは、隣家に住んでいるマッキー(リッチ・ソマー)の家で1人の少年とマッキーが談笑しているところを盗み見てしまう。
後日、マッキーの家にいた少年とよく似た子供が行方不明ということを知ったデイビーは、マッキーが連続殺人犯ではないかと疑うようになる。
その証拠を掴むため、デイビーは親友3人を巻き込み探偵さながらのマッキー身辺調査を開始する。

『サマー・オブ・84』ラスト(ネタバレあり)

マッキーが連続殺人犯である証拠を集めた4人は、新聞記者であるデイビーの父親に報告するが取り合ってもらえない。
それどころかマッキーに謝罪する羽目になってしまい疑っていることがバレてしまう。
その上、夏休みの間中デイビーは外出禁止を言い渡される。

さらに、後日マッキー自らが「ケープメイの殺人鬼」を逮捕したことをニュースで知る。
住民に英雄扱いされるマッキーだったが、それでもデイビーはまだ彼に疑いの目を向けていた。

毎年街で行われるフェスティバル当日、デイビーの両親たちをはじめ近隣住民たちは全て出払ってしまった。
もちろんマッキーも職務の一環としてフェスティバルに参加している。
その隙を狙ってマッキーの家に侵入することを計画していた。
今度は父親が持っていたビデオカメラを持参し、決定的な証拠をつかむつもりだった。

ファラディとイーツはマッキーは連続殺人犯ではないと判断し、作戦から降りてしまったが、ウッディとニッキーは心配して着いてきてくれた。
3人は鍵のかかった地下室へと向い、デイビーはイーツから教わった方法で鍵を開ける。
その部屋に置かれていたバスタブには薬品で半分溶けた人間の死体が入っていた。
拉致された少年も1人保護し、3人は家を脱出する。

撮影したビデオを警察署で見せ、すぐに一斉捜査が始まる。
安堵したデイビーとウッディだったが、その夜2人はマッキーに拉致されてしまう。

2人は森の中に放置されていた。
怯える2人にマッキーが遠くから拡声器で「ゲームをしようか」と話しかける。
2人は無我夢中で逃げ回るが、ウッディが捕まり首を切られて絶命してしまう。

デイビーも足を切りつけられてしまうが一命を取り止める。
マッキーはデイビーに「いつかお前を殺す。だが今ではない。お前はこの先もずっと、俺に怯えて過ごすんだ。」と言い残し去っていく

通りすがりの住民に保護されたデイビーだったが、退院してからも足の傷は癒えていない。
その後ニッキーも街から去った。
ファラディとイーツとの関係にもヒビが入ったままだった。

そして立ち入り禁止になったマッキーの家の前までやってきたデイビーの手には新聞が握られている。
新聞の一面には「連続殺人鬼、いまだ逃走中」の見出しが大きく掲載されていた。

『サマー・オブ・84』見どころ2点

80年代感満載の作り込み

30代以上の年代の人には懐かしくてたまらない80年代満載の映像になっています。
子供の頃に観たアメリカ映画そのままの雰囲気でひどく懐かしい感覚に胸が高鳴ります。

しかしただノスタルジックなだけではなく、20代以下の年代の人にもこの年代が人気なのは、どこか牧歌的な空気が多幸感を感じさせるからかもしれません。
しかしその多幸感の中で起こる惨劇がまた映画としての面白さにもなっています。

楽曲

80年代を象徴する音楽を作り出すもの、それはシンセサイザーです。
この映画は最初から最後までLe Matosが作るシンセサイザーの楽曲が流れまくります。

Le Matosはヴァンゲリス、タンジェリン・ドリームスといった80年代映画ではおなじみのミュージシャンに影響を受けているとのことで、この作品にまさにうってつけ!
その楽曲の心地よさにまた胸がときめきます。

『サマー・オブ・84』感想

RKSSが製作した前作『ターボキッド』がとにかく大好きだった私は本作も非常に楽しみにしておりました。
その期待を裏切らない懐かしさと新しさに、やはり夢中になって観てしまいました。

しかしRKSSの作る作品は牧歌的な雰囲気の中にバカバカしいほどのスプラッター描写がブチ込まれるので苦手な方もいるかと思います。
しかしその大げさな表現が愉快で、古き良き映画表現のようにも感じられ「映画を観てる!」という謎の満足感に繋がってくるのです。

大盛りのハンバーガーセットを食べきったような気持ちです。

オススメできる人

スラッシャームービーが好きな人、80年代の雰囲気が好きな人。

オススメできない人

残酷描写が苦手な人、バッドエンドを観たくない人。

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