2019年8月9日公開のワンピース劇場14作目となるスタンピード。
音楽はWANIMAが担当。
史上最強の敵とも言われる「ダグラス・バレット」はインペルダウンの脱獄で唯一、黒ひげマーシャル・D・ティーチが「あいつはやめとけ」と自分たちでは手におえない事を認めた強敵。
海賊万博を開催するということもあり予告編の動画ではワンピースファンなら眉唾もの「推しキャラ」が目白押し。
原作の漫画では絶対にありえない海軍と革命軍、最悪の世代とルフィたちが共闘するというストーリーもあり公開前から「シリーズ最高傑作の予感しかしない」と噂されていました。
公開当日、朝一に早速観に行ってきましたのでどこよりも早い最速ワンピース映画スタンピードのレビューを紹介します。
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『スタンピード』あらすじ
海賊の、海賊による海賊のための祭典「海賊万博」。
祭り屋と呼ばれる万博の主催者ブエナ・フェスタ(ユースケ・サンタマリア)からの招待状を手にした麦わらの一味。
万博会場は世界中から海賊たちが集結。
そんな華やかな会場とは裏腹に何故か傷を負って逃げるトラファルガー・ロー。
警備の王下七武海バギーがローを見つけたところに麦わらの一味の船が横切る。
一方万博のメイン会場。
目玉となるのは伝説の海賊王ロジャーが遺したとされる「宝探し」。
海賊万博に招待された最悪の世代ユースタス・キッド、カポネ・ベッジ、バジル・ホーキンス、ジュエリー・ボニー。
最悪の世代達が正真正銘、本物のロジャーが遺したお宝を手に入れるために戦い合う!
そして、麦わら大船団の1番船船長キャベンディッシュ、2番船船長のバルトロメオも登場しルフィをフォローする。
しかしこの海賊万博はダグラス・バレットとブエナ・フェスタによって共通の狙いによって集められた海賊たちでもあり、最悪の仕掛けでもあった。
それもそのはず、仕掛けたのは「最悪の戦争仕掛け人」と呼ばれる裏の顔を持ちロジャーに「最高の祭り」を開催されてしまったと悔やんでいるブエナ・フェスタの真の狙いとは?
さらには集まった海賊たちを一網打尽にしようとする海軍。
スモーカーなど屈強な海軍の精鋭たちも動き始める。
『スタンピード』ネタバレラスト
事態の収束をはかる海軍は大将のイッショウ(藤虎)、ボルサリーノ(黄猿)、そして王下七武海の女帝ハンコック、さらには鷹の目ミホークを召集。
これだけでは終わらないのが海賊万博!
それぞれの目的のために元王下七武海のクロコダイル、革命軍参謀総長のサボ、サイファーポール0のロブ・ルッチまで参戦!
お宝争奪戦は誰の手に!?そしてそれぞれの目的は果たされるのか?
しかもお宝は正真正銘ゴール・D・ロジャーが遺した超お宝!中身をバギーやウソップは見てしまい本当にビックリ!
中身が中身だけにそれを狙うクロコダイル、ロブ・ルッチも本気!
お宝を手にするには悪魔の実を覚醒させ圧倒的な強さを誇る”ダグラス・バレット”。
ルフィたちはダグラス・バレットに勝てるのか?
そしてお宝の中身とは?手にするのは誰か...
『スタンピード』見どころ3点
ワンピース映画スタンピードの見どころは正直10点以上挙げようと思えば挙げることが可能ですが、その中でも厳選して3点紹介します。
原作(漫画)ではありえない共闘
予告編でも期待された原作の漫画ではありえない共闘が見られるという点です。
圧倒的な強さを誇り、悪魔の実を覚醒させているダグラス・バレットはどう考えてもルフィ達最悪の世代が束になっても叶いません。
そこで、最終的には
- スモーカー中将(海軍、ルフィを敵にしている)
- トラファルガー・ロー(最悪の世代、ルフィと同盟)
- ハンコック(王下七武海、ルフィを愛する)
- サボ(革命軍、ルフィの兄)
- バギー(王下七武海、ルフィと敵対)
このありえない組み合わせでダグラス・バレットに挑むことになるのですが、原作では絶対にありえないですし劇場版だからこそ出来るストーリーで最高です。
チームワークは正直バラバラですが笑
サボとルフィが一緒に戦うのが見どころですし、ハンコックは鑑賞中笑わせてくれます。
ウソップかっこよすぎ&麦わら一味の一致団結
過去の作品では麦わらの一味をよく理解できていないんじゃないか?
という設定が見られた映画もありましたが、尾田先生も製作に絡んでるので今回のスタンピードでは麦わら一味や麦わら大船団のメンバーの特徴が良く出ており、活かされていたシーンが多く見受けられました。
特にウソップはかっこよすぎです。
麦わら一味の中では特殊能力もなく、極めて一般人でビビリという設定(とは言っても父親は四皇シャンクス率いる海賊団の幹部)ですがウソップがやってくれます。
「狙撃手は援護」の言葉通り、そしてルフィとウソップの絆が見れて最高です!
ゾロやサンジもルフィを船長として立てており、2人は仲悪いですが想いは同じだということが分かります。
サンジは紳士の振る舞いを映画中たくさん見せてくれますし、ゾロはさすが剣士!
大将イッショウと互角にやり合いますし、鷹の目とはまだまだ差を見せられた(描写あり)感じですがかなり追いついて来たと思います。
盃兄弟の絆:エース&サボの火拳ラストは名シーン
そしてなんと言っても盃兄弟の絆が描かれる箇所がこのワンピース映画「スタンピード」の最高見どころと言ってもよく、このシーンだけでを観るために何度も観に行きたくなるシーンです。
もちろん、盃兄弟と言えば「ルフィ、サボ、エース」の3兄弟を指しますが、ご存知ルフィの兄の一人であるエースは原作中に亡くなっています。
亡くなったエースがどうやって登場するのか。
この演出も見事ですし、この登場シーンと火拳の能力の使い方が本当に迷惑ばっかりかけるけど可愛い弟のために奔走する兄達の姿であり、やはりメラメラの実はサボが食べて良かったとも思えるシーンです。
エンドロールでもエースを担当されていた声優の古川登志夫さんの名前とキャラクター名は「???」で出ていたので理由も納得ですが、悪魔の実の使い方って様々あるものだと感心しました。
『スタンピード』感想
ワンピース映画の最新作スタンピード。
ファンなら泣ける傑作映画
これまでスタンピードを含めてワンピースをテーマにした映画は14作ありますが、個人的な感想としてワンピース歴代No.1と言えるのではないでしょうか!
興行収入でフィルムゴールドを超えない限りは歴代最高傑作と呼ぶには早すぎる気もありますが、スタンピードの公開前に集計したワンピースおすすめ映画ランキングの順位もそのうち変更が起こりそうです。
ワンピース映画で最高傑作と言える点としてキャラクターが活かされていた点だと言えます。
戦闘シーンは賛否分かれそう
観に行った人の中にはダグラス・バレットの描写が漫画「ドラゴンボールのサイヤ人が大猿に変身した状態」もしくは「ゴジラ」のようにも見えてしまった。
戦闘シーンの描写がド派手すぎるのと、倒すための最後と作戦が取ってつけたような印象を受ける人も正直いるな。
と感じた事も事実ですのでここは賛否が分かれそうです。
オペオペの実最強説
最後だけ見たら結局ローの食べた悪魔の実「オペオペの実」が最強なんじゃね!?
という結論に達してしまいますし、途中からあれだけ冒頭で登場してなにかやってくれそうな予感をたっぷり見せた最悪の世代達って結局...
ともなりかねません。
人気キャラの無駄使い?
麦わらの一味でブルックなんて、なにか見せ場あったっけ?という気がしないでもないですし、ファン投票で人気のあるキャラを登場させて見せ場を作り劇場に足を運ばせようとする大人の計算も垣間見えてしまう部分もあります。
まだ公開中の段階では歴代最高傑作とはいい切れませんが、原作を読んだことがある人は絶対に映画館で観てほしい、観るだけの価値がある映画です。
逆にワンピースを読んだことがない人は登場人物が多すぎて、正直全くついていけないでしょう。
ワンピースの歴代作品と合わせてチェックしてみてくださいね。