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第77回ゴールデングローブ賞 ドラマ部門 作品賞、監督賞(サム・メンデス)の2部門受賞 。
第92回アカデミー賞® 撮影賞、録音賞、視覚効果賞の3部門を受賞した『1917 命をかけた伝令』。

  • 前評判は高いけど面白いの?感想が知りたい
  • 絶賛されている理由って?どこが見どころ?
  • 戦争映画というジャンルなの?あらすじが知りたい!

と言った気になる点を紹介します。
結果としては映像だけじゃなく、ラストはグッと来る感動する内容でした。音楽がせこい!(褒め)

タップ(クリック)で目次が開きます

『1917 命をかけた伝令』主なキャスト

ジョージ・マッケイ

ウィリアム・スコフィールド役を演じる。
トム・ブレイクと2人で最前線の戦場へ命がけで伝令を運ぶ。
トムの先輩。

ディーン=チャールズ・チャップマン

トム・ブレイクを演じる。
ウィリアムと共に伝令を運ぶ。
作戦中止の伝令を伝えないと最前線にいる実兄に命の危険が迫るためタイムリミットが迫る中駆けていく。

『1917 命をかけた伝令』あらすじ

映画1917主演の二人
(C)2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.`

第1次大戦下。
まだ若いイギリス兵のスコフィールドとブレイクにミッションが下る。
それは、進軍中の部隊に作戦中止の伝令を届ける任務だった。
届けなければドイツ軍の罠が待っており,1600人の兵士全員の死はほぼ確実。
任務を完遂すべくふたりは敵陣を突破し、前進する部隊を追う。

タイムリミットは明日の朝
一刻の猶予も無い状況の中、撤退したドイツ軍がところどころ罠を貼っており空っぽのはずの基地も気が抜けない。

撤退後を調べていくと大きな地下空洞を発見する。
食べ物があるか調べていくと仕掛けられた爆発物を見つけ、ソッと立ち去ろうとするとネズミが触れてしまい爆破!
地下は崩壊の危機。
まともに爆破の衝撃を受けた2人。

ウィリアムは粉塵で一時的に目が見れなくなるパニックもトムに捕まり間一髪で地下からの脱出に成功する。

さっそく命の危険を感じた二人は無事、タイムリミットまでに伝令を届けることができるのか?

『1917 命をかけた伝令』ネタバレラスト

※ここからはネタバレを含んでいます。

未鑑賞の人は感想へジャンプした方が良いかも?

進んでいく2人。
さらなる撤去後を見つけ順調に目的地に近づいていると感じた矢先だった。

空中戦で撃たれ、操縦の効かなくなったドイツ軍の飛行機が2人に迫る。

間一髪、避けるが燃えたドイツ軍の飛行機にまだ命のあるパイロットが。
2人は敵関係なくコックピットから助け出す。

ラクにしてやろうと言うウィリアム。
それに対して助けようとするトム。

ウィリアムに水を汲んできてと頼んで場を離れた瞬間、トムの叫び声が。
なんと助けようとしたパイロットに刺され致命傷を負ってしまう。

パイロットは射殺するも、トムは歩けずここで命を引き取ることに。
兄に会ったら届けてほしいという想い、母へ書いてほしい手紙のことを託されトムはウィリアムの腕の中で静かに息を引き取る。

別隊の兵士も合流し車で目的地に進めることになり安心したのもつかの間。
橋がドイツ軍により切断されておりここからは1人で歩いて向かうことに。

橋を渡ろうとするとドイツ軍の襲撃に合う。
ウィリアムは撃たれた衝撃で気絶してしまい目を覚ませばすっかり夜に...

ドイツ軍もまだウロウロしている中、目的地を目指す途中で地下に潜む1人の女性と赤ん坊に出会う。
手当をしてもらい、目的地が川を下った箇所にあることを教えてもらう。
お礼に全ての食料をあげ、再び目的地に。

夜が明け、もう後がない状態のウィリアム。
銃の弾もなく、撃たれても逃げるのみ。生き延びるために川へ飛び込む。

しかしそこは激流で流されてしまう。
ようやくたどり着いた先に待っていたのはイギリス軍の軍隊。

すでに攻撃は開始されるタイミングだったが伝令は無事伝わり、被害を最小限に留めることに成功する。
その後、トムの兄を探しトムの遺品とメッセージを伝える。

トムの代わりに母へ手紙を書くことを死ぬ間際に誓ったウィリアムは兄の許可を得て、ようやく腰を落とし落ち着くのでした。

『1917 命をかけた伝令』見どころ2点

『1917 命をかけた伝令』の鑑賞ポイントを紹介します。
極力ネタバレは無しです。

1.驚愕の全編ワンカット映像

第92回アカデミー賞(撮影賞・録音賞・視覚効果賞)を受賞するだけありの視覚効果が『1917 命をかけた伝令』最大の見どころです。

(※約2ヶ月かけて撮影した映像を全編ワンカットに見える映像を作り上げています。そのため撮影賞、録音賞も受賞。)

常に主人公のそばにいるかのような臨場感は戦場にいるようなド迫力があります。
まるで自分自身が命がけのミッション中かのような手に汗握る緊張感は是非大スクリーンで感じてください。

約2時間の物語がまるで主人公と共演している錯覚が楽しめます。

2.タイムリミット

刻々とタイムリミットが迫る中、危険かつ難易度の高いミッションを行う2人。
時間を意識させられることで緊張感を倍増させています。

普段から仕事の締め切り等に追われている方には正直心臓に悪いかも!?
時間の緊張感」がある中、最善の選択肢を選び続けることができるのか。

そして伝令だけじゃなく伝えることが増えた彼の運命はいかに?

『1917 命をかけた伝令』感想

ワンカットに見える編集はさすが!の一言です。
映像技術はもちろん、機材やドルビー・シアターなど観る方の環境も整ってきているので、ハリウッド映画はワンランク上の映像や音響による効果を感じました。

昨年公開されたハイフレームレートで撮影されたジェミニマンはまた違った衝撃がありましたが、1917命をかけた伝令は純粋にきれいだ!
と感じさせてくれる作品です。

ここは監督のこだわりを感じました。

ただ、実話を基にした戦争をテーマにした映画で正直ハラハラしながらも結末は誰もが予想できますしその通りになります。

その過程をどのように見せてくれるのか?

戦争を食い止めたので無ければ、まして勝利の英雄を描いたヒーローものではありません。
イチ伝令を頼まれた兵士を描いているのでラストの感動!というのを期待していると肩透かしを食らってしまうかもしれません。

一番感じたのはこれが約100年前の物語ってこと。
つくづく今の生まれている年代と場所が良かったと当たり前が幸せだと気づかせてくれました。

『1917 命をかけた伝令』評価

受賞作にふさわしい映像美
戦争のリアルさ
成分 ヒューマンドラマ50%、戦争40%、グロテスク10%

個人的な評価は「ワンカットによる映像美」を見に行くだけの勝ちがあり、スクリーンで見るための映画です。
ストーリーに関しては命がけで兄に再会したシーンにはグッと来るものがありましたがお涙頂戴ものではなく、あくまでも戦争をリアルに伝えています。

エンドロールでの追悼がまさにそれを物語っていると感じました。

アカデミー賞受賞の話題作なので見て損はないですが、不衛生な戦場を描いているのでデートで観る作品ではないです。

海外の映画評論サイト「トマトメーターの評価は89%、8.35(10点満点)」。
オーディエンススコアは「4.41(5点満点)」でした。

こんな人におすすめ

  • ドルビーシネマの良さを体感したい
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