あなたは海獣(シールズ)と呼ばれる特殊部隊をご存知でしょうか?
歴史的事件や戦争のターニングポイントでは必ず投入される世界最高の特殊部隊です。
正式名称は「ネイビーシールズ」
映画やゲームなどで度々、登場するので知名度はかなり高いと思います。
今回はネイビーシールズに焦点を当てた映画になります。
2012年にアメリカで公開されたアクション映画になります。
作品の舞台は中南米のメキシコ。
CIA捜査官の救出劇をきっかけに、イスラム系テロリストや麻薬カルテルとの激しい戦闘を繰り広げる物語です。
主演はなんと本物のネイビーシールズの隊員で、ローク・デンヴァーになります。
主演が現役の隊員というだけでも驚きですが、現役の隊員たちが名前を伏せて出演しています。
また本作の特徴として登場する武器や兵器は全て本物になっていて、使用する弾も実弾になっています。
まさに本物づくしの映画になっています。
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ネイビーシールズあらすじ
物語はカリフォルニア州サンディエゴから始まる。
ネイビー・シールズのチーム7が降下訓練を行っている。
マニラでは米国大使が、爆破テロによって殺害される。
コスタリカではCIA女性エージェントがターゲットに近づき、内偵を進めていた。
彼女の名前はモラレス。
ネイビー・シールズのローク大尉は、副官のデイブと家族ぐるみで休暇を楽しんでいた。
そんな中、コスタリカで内偵中だったCIAエージェントが麻薬カルテルに監禁される。
彼女は情報を吐くように拷問される。
チーム7にCIA女性エージェントの救出指令が下る。
チームはまず上空から敵地に潜入する。
別動隊は河川からボートで援護に入る。さらに無人偵察機も上空から援護に入る。
敵地に最接近後、女性の悲鳴があたりに響き渡る。
チームは時間がないことを改めて認識する。
チームは静かに突入を開始する。
敵に見つかり戦闘が始まる。
味方に負傷者が出るが、女性エージェントを救出する。
救出したモラレスからの情報により、新たに麻薬カルテルとイスラム系テロリストの関与が浮上する。
ネイビーシールズ見どころ2点
1点目:戦闘シーン!
現役の特殊部隊隊員、それもネイビー・シールズの隊員が演じているのでこれを見どころと言わずに、どこを言うでしょうか。
やはりひとつひとつの所作が、洗練されていてカッコイイです。
無駄のない動きから、冷静に行動する様子はまさにプロです。
統制の取れた降下シーンから巡回中のハンドシグナル、実際の戦闘シーンまで訓練されている兵士と感じられます。
百聞は一見に如かず。まずはご覧いただきたいと思います。
2点目:カメラアングルによる臨場感
アクションシーンの多くは主観、もしくはほぼ主観に近い視点でのカメラアングルのため、臨場感が非常にあります。
銃撃シーンではFPSゲームのような視点で、戦闘が進みます。
他にも冒頭の訓練シーンや女性エージェントが襲われるシーン、エージェント救出作戦の降下シーンなど数えたらキリがありません。
草木が顔にかかり、水しぶきが視界を妨げます。
そして銃弾が顔のそばをかすります。
まさに自分がその場に立っているかのような錯覚さえ覚えます。
ネイビー・シールズに関する実話
世界最高の特殊部隊と称されるネイビー・シールズですが、それにふさわしい逸話や戦果があります。
今回はピックアップして、3つご紹介します。
ビン・ラディンの殺害
9.11のアメリカ同時多発テロ事件の首謀者、ビン・ラディンを殺害したのはネイビー・シールズになります。
数年に及ぶ調査の末、ビン・ラディンが潜伏していると思われる場所をCIAが掴みました。
逮捕や拘束では新たなテロを生む可能性があるため、確実に殺害する必要がありました。
数ある組織の中から白羽の矢が立ったのが、ネイビー・シールズでした。
彼らに対する信頼がどれだけ厚いのかが分かるエピソードです。
ビン・ラディン殺害については多くの記事や映画で取り上げられていますが、「ゼロ・ダークサーティ」という映画で詳細に描かれています。
マースク・アラバマ号事件
2009年に起きた事件の解決にもネイビー・シールズが関わっています。
ソマリア沖を航行中に、アメリカ国籍の船舶が現地の海賊によって、シージャックされました。
海賊は船長を人質にし、身代金を要求してきました。
必死の交渉が行われましたが、うまくいきませんでした。
船長に命の危険が迫る中、ネイビー・シールズが召集されます。
任務に取り掛かると海賊たち3名を射殺し、1名を逮捕することに成功しました。
船長は無事に救出されました。
人質を救出し、海賊を鎮圧するというまさにパーフェクトな仕事ぶりがわかるエピソードです。
伝説の狙撃手
ネイビー・シールズ全体の逸話ではありませんが、所属する隊員の逸話になります。
シールズにはかつて伝説と呼ばれた狙撃手が所属していました。
その人物の名前は「クリス・カイル」
イラク戦争で活躍し、敵勢力からは「悪魔」と呼ばれ、恐れられていました。
イラク軍およびアルカーイダ系武装勢力の戦闘員を160人(公式戦果のみ。非公式では255人)を殺害。
この戦果を称して、「伝説の狙撃手」と呼ばれていました。
大ヒットした映画「アメリカン・スナイパー」は彼の半生を描いた物語です。
ネイビーシールズ感想
いかがでしたでしょうか?
随所に見られる戦闘シーンは目が離せないものが多く、観ていて飽きませんでした。
この映画の狙い通りだとは思いますが、激しい戦闘シーンに目が奪われ、気がつけば終わっているという感じです。
本作はCIA捜査官の救出劇をきっかけに、イスラム系テロリストや麻薬カルテルとの激しい戦闘を繰り広げる物語です。
正直、ストーリーに関してはありふれた内容です。
主人公がいきなり現場へ急行し、そこからさらに大きな事件に巻き込まれるという王道といってもいい物語になります。
ですので、サスペンス映画やドラマなどのようにストーリーを重視する場合にはおすすめできません。
反対にあまり深くは考えずに、アクション全面押しの映画が見たいという方にはピッタリの一作になります。
やはりこの映画最大の魅力はアクションです。
激しい銃撃シーンや軍人特有の訓練された所作が随所に見られるので、ミリタリーオタクの人が見ても満足感が得られると思います。
戦争系映画が好きな人、ミリタリーオタクの人にはおすすめの一作になります。