2019年10月4日に日米同時公開された映画「ジョーカー」
ホアキン・フェニックス演じるジョーカーがどうやって誕生したのか。
誕生までを描いた作品です。
ジョーカーを演じる役者については歴代で誰のジョーカーが良かった？
と映画ファンの間では時折議論が沸き起こりますが、個人的にはどれもオリジナルのジョーカーを演じており、甲乙つけがたいと感じています。
少なくとも今回のジョーカーは20キロの減量など役作りに徹底して臨んでおり狂気が乗り移ったようでした。
映画ジョーカーを観た人の中には結局、ジョーカーとソフィーの恋愛は妄想だったのか？
現実と妄想の境目が分からなかった人も多かったと思います。
ここでは恋愛ジョーカーとソフィーの関係を考察していきます。
※この記事を読んでいるあなたは既にジョーカーを観た後に疑問を持った人だと思いますが、内容にはネタバレが多くありますので念の為ご注意ください。
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ジョーカー(アーサー)とソフィーの出会い
ジョーカーとなってしまうアーサー・フレック（ホアキン・フェニックス）とソフィー・デュモンド（ザジー・ビーツ）は同じマンションに住む住民。
母親との二人で住むアーサーとシングルマザーのソフィー。
先にエレベーターに乗っていたアーサーに待ったをかけて滑り込んでくるのがソフィー母子。
そのエレベーター内で「ここって最低ね」と話をしたのが二人の会話、出会いのきっかけです。
ソフィーがアーサーの乗っていたエレベーターにたまたま乗り合わせたのが恋愛の始まりです。
その後、エレベーターを降りてソフィーが部屋に入るのを見送ってから、アーサーは自分の部屋に戻ります。
この時、決めポーズ！？でもある自分を銃で撃ち抜く演技をしています。
ある日、アーサーはソフィーを尾行します。
この尾行はソフィーがアーサーのマンションを尋ねたことで尾行がバレている事が明らかになりましたがジョークできり抜けます。
ジョーカー(アーサー)とソフィーの恋愛
ジョーカー（ピエロ姿）で男性を撃つ後、何食わぬ顔でアーサーとソフィーはデートをしています。
指名手配犯のピエロを見て、ソフィーは我々の代弁をしてくれるヒーローだと持ち上げます。
ある日、アーサーは突然ソフィーの部屋に尋ねて、ソフィーがドアを開くや否キスから始まり恋仲になります。
その後もアーサーの母親が脳卒中のため、救急車で運ばれ失意の底にいるアーサーをソフィーが寄り添ったり。
アーサーをソフィーは精神的な支えとしていましたし、ソフィーはアーサーに寄り添っていました。
しかし、物語終盤でソフィーはアーサーが自分の部屋にいるのを見つけて怯えて...
このシーンで観客としては「えっ！？」今の話は嘘？
もしかして妄想？と疑問を持ちます。
妄想だったのか考察した結論
アーサーとソフィーの恋愛はアーサーの妄想だったのか？
考察した結論としてはアーサーの妄想だったと言えるでしょう。
その理由として
- アーサーは社会福祉が打ち切られ面談や薬を手にしていない
- アーサー自身にも妄想癖があった（精神病）
- ソフィーはひどく怯えていた
などなど、考えられますが大きな理由のして挙げられるのが、アーサーにソフィーが本当に寄り添っていたらジョーカーは誕生していなかった。
と言えるからです。
アーサーが自らを撃ち抜く演技を見せるシーンがいくつかあります。
コメディアンショーに出る際も、事前の自宅でのシミュレーションでは自らを撃ち抜く演技を見せています。
つまり、アーサーが自らを撃ち抜いた後は人格がジョーカーであり、アーサーは記憶のないジョーカーの期間を妄想で埋めたのではないでしょうか？
ソフィーが怯えるシーンでもしかして妄想？
と驚きと同時に背筋が凍るくらいホラーを感じました...
さらにネタバレをしてしまうと、映画「ジョーカー」を製作する上で監督自ら影響を受けたと明言しているのが「キング・オブ・コメディ」。
実はキング・オブ・コメディの内容と類似しており、この映画の主人公ルパートもアーサー同様に妄想と現実の区別がつかないのです。ルパートも高校時代に憧れていたリタが恋人だったと妄想していますし、TVショーに出ることを願いました。
キング・オブ・コメディに影響を受けていると感じる点はいくつもありましたので見る度に発見があるかもしれませんね。
監督が影響を受けたと言っているロバート・デ・ニーロ主演の「タクシードライバー」も観る価値あります。
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