(C)2019 松竹株式会社

新しく撮影された登場人物たちの今を描く映像と、4Kデジタル修復によって蘇った寅さんのシリーズ映像が見事に融合。

山田洋次監督が渥美清さんに捧げる「男はつらいよシリーズ続編最新作」

昭和の人気者寅さんが平成を飛び越え令和の時代に登場!

ずっと寅さんを待っていた人も、初めて出会う人も寅さんの言葉に元気づけられ新たな人生の一歩を踏み出すきっかけをもらえる映画です。

『男はつらいよ50 おかえり 寅さん』ネタバレラスト

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書店で偶然再開した満男とイズミ。
2人は寅さんの昔の恋人リリーのもとを訪れ、そこで寅さんとの思いがけない過去を聞かされる。
翌日、満男とイズミは入院しているイズミの父親へ会いに行く。

道中、昔を懐かしみお互いの想いを確認する。
再び手を握りあう二人だが...

病院にはイズミの母親も待っており、複雑な気持ちを抱えたまま父親と再開する。

イズミは母親と別れたこと、母親に対して暴言を吐く父親を許せずにいたがこれが会えるのが最後かもしれない。
と車で送ってくれた満男に感謝する。

帰り道では母親とも口論となってしまうが、こんな時伯父さんだったらなんて声をかけるか。
と考えながら満男はイズミに言葉をかける。

イズミが再び海外へ出発する当日。
空港まで見送りにやってくる満男。

イズミから想いを聞かされ、ついに妻が亡くなっている事を打ち明けた満男。

隠していたことを謝る満男だが、そこも満男の優しいところ。
そういうところに惹かれた。と答えるイズミ。

青春時代の口づけ同様、イズミから満男へたっぷり気持ちが込められたキス。
そのまま家族の元へ帰っていくイズミ。

そして満男はいまいち乗り気になれなかった次回作の執筆を行うことを出版社の担当へ告げる。

それは寅さんとの思い出が詰まった次回作でした。

『男はつらいよ50 おかえり 寅さん』感想

『男はつらいよ50 おかえり 寅さん』を見た感想ですが、山田洋次監督をはじめ、制作陣とキャストから寅さん演じる渥美清さんへの愛を感じました。

時折4Kデジタル修復によって蘇る寅さん。
その言葉には時代を超えて心を動かす温かみがありました。

男はつらいよシリーズを知っている人からすれば、当時の懐かしさがこみ上げてくることでしょう。
全く知らない世代の人からすれば、男はつらいよシリーズは1話完結物語であり、今回も同様ですのでこれをきっかけに過去作品を見てみようという気持ちになることでしょう。

親戚が集まってきたり、近所の人たちが自分の家に入ってくるのはアニメ「サザエさん」同様、今の世代にはイメージし辛い点もあると思います。

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昭和の時代ってこういう時代、生き方、家族のカタチだったんだな。
と歴史資料としても面白いかもしれません。

オープニングの主題歌を桑田佳祐さんが寅さんに扮して歌っていますが、寅さんのイメージが強い人にとっては抵抗があるかもしれません。

逆に寅さんを知らずに、出川哲朗さん、カンニング竹山さん、池脇千鶴さんなど新キャストがどんな登場してくるのか楽しみに映画を観た人にとってはがっかりする内容でしょう。

私もその1人でしたが、カンニング竹山さんは編集長として登場しますが顔を見ると飯に誘うからあだ名が「メシダ」
そのメシダにトイレで誘われるスタッフとして一瞬登場するのが出川さん。

予告だともっと登場シーンがあるのかと思ったらこれだけ...
だったら予告に入れるのは卑怯じゃない?とも感じました。

池脇千鶴さん演じる担当編集と、作家満男の恋愛を匂わせておきながらなにもない。
続編に繋げる??けど誰も観ないよね。ここはいらなかった設定じゃない?

少しでも新しい世代に観てほしいということでしょうが...
映画館に足を運んでいる人は年齢層高めだったし、気持ちは分かります。

最後に、イズミの母・礼子(夏木マリ)が好きになったのはワタシ的には寺尾聰なんですよね。
寺尾さんだから出せる男性的な魅力があったと思います。

キャスティング的に無理なのは分かりますが、橋爪功じゃあ違和感を覚えるファンも出てくるのかなぁ。思いました。

良い点もあれば、時が経っている分、どうしても無理が生じている点は全体が良かっただけに残念でした。
続編はもういいかな。