世界中で大ヒットを記録した『アナと雪の女王』の続編、『アナと雪の女王2』で描かれるのは、エルサが力を授かった理由と両親の過去。
幼い姉妹に父が語った魔法の森の話と、母の歌う子守唄が神秘的な雰囲気を漂わせ、物語は幕を開けます。
なぜ自分は力を持っているのか。
探究心を抑えられないエルサは不思議な声に導かれ、未知の旅へと踏み出します。
エルサ役のイディナ・メンゼル(日本語版/松たか子)や、アナ役のクリステン・ベル(日本語版/神田沙也加)をはじめ、 前作と同じキャストそしてスタッフが集結。
魔法の森では精霊たちをはじめ、新たなキャラクターも登場します。
よりパワーアップした音楽と精巧なグラフィック、そして前作に絡んだストーリーが新たなアナ雪の世界を作り上げていきます。
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アナと雪の女王2作品情報
原題 | Frozen 2 |
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公開 | 2019年11月22日 |
監督 | クリス・バック、ジェニファー・リー |
脚本 | ジェニファー・リー |
主なキャスト(英語版) | イディナ・メンゼル、クリスティン・ベル、ジョナサン・グロフ、ジョシュ・ギャッド |
主なキャスト(日本語版) | 松たか子、神田沙也加、原慎一郎、武内駿輔 |
ジャンル | アニメ、ディズニー |
上映時間 | 103分 |
アナと雪の女王2 予告動画
アナと雪の女王2予告編
アナと雪の女王2 あらすじ(ネタバレなし)
魔法の力を持つアレンデールの女王エルサは、不思議な声を耳にします。
鳴り止まない声に、本心を抑えきれなくなったエルサが声に応えるように力を解き放つと、不思議な現象がアレンデールを襲います。
国民を崖に避難させたアナは、エルサから精霊を起こしと告げられます。
アナは危険を顧みず、 エルサと旅に出る決意をします。
クリストフ、スヴェン、オラフも加わり、一行は濃い霧に覆われた魔法の森の入口に辿り着きます。
魔法の森の中で、風と火の精霊の攻撃、そして森に閉じ込められているノーサルドラ族とアレンデール兵に遭遇したエルサたち。
魔法で精霊を鎮圧するとノーサルドラ族に力を認められ、第五の精霊の伝説を聞きます。
そして北へ向かったエルサたちは、両親の死の真相を知ります。
悲しみにくれるエルサに、何があっても二人で乗り越えようと言うアナ。
しかし危険な道を進む決意をしたエルサは、アナとオラフを守る為に魔法を使い、二人を自分から遠ざけてしまいます。
そしてアナが進路を変えたことで、二人は出口のない洞窟に落ちてしまいます。
両親が目指した場所に辿り着く為、荒れ狂う海に挑むエルサは水の精霊と戦います。
激闘の末に水の精霊を鎮め、目的地に辿り着いたエルサはついに求めていた答えを見つけます。
さらにノーサルドラ族とアレンデールの争いの真相も突き止めますが、真相を追いかけ、過去を潜りすぎたエルサは凍りついてしまうのでした。
\ネタバレ結末や感想を知りたい方はこちら/
>>『アナと雪の女王2』ネタバレ結末と感想 魔法の力の謎が解けるストーリー
アナと雪の女王2 見どころ4点
1点目:強さを手にしたエルサ
アナと雪の女王2の一番の見どころは、逞しく成長したエルサの姿です。
常に不安そうで力に振り回されていた過去からは想像できないほど、自信に満ちた強いエルサを見ることができます。
なぜ自分は力を授かったのか。
それを探る旅に出たエルサは、魔法を完璧にコントロールして精霊を鎮圧するなど、圧倒的な力を見せます。
感情に引っ張られて力を暴走させていた過去と違い、力を使いこなしている姿から、エルサが精神面で成長を遂げていることが感じられます。
心が折れそうになっても、厳しい試練が立ちはだかっても、諦めずに前を進み続けるエルサ。
信頼できる大切な人たちが周りにいてくれるという安心感が彼女の心を安定させ、それが強さに繋がっているのではないでしょうか。
魔法の力を使った戦闘シーンの格好良さだけでなく、常に大切な人を守ることを考える彼女の姿も印象的です。
そして感情を隠すことを止めた、表情豊かなエルサにも注目です。
2点目:大人になったアナ
エルサと同じく成長を感じさせるアナの姿も、今作で是非注目してほしい点です。
天真爛漫な少女のイメージが強かったアナ。
元気いっぱいでチャーミングなアナらしさはそのままに、落ち着きが加わり、エルサをサポートする大人の女性になった姿を見ることができます。
感情の赴くままに行動する恋に夢中だった少女ではなく、穏やかな表情で大切な人たちと過ごす幸せを噛みしめる彼女の姿があります。
もう孤独ではないという安心感が、エルサと同じくアナの心も成長させているのです。
どんな状況であっても自分が今できることを瞬時に判断し、行動に移すアナ。
孤独に囚われていた少女は消え、賢く頼もしいリーダーへと成長した彼女を感じることができます。
3点目:物語の世界を高める音楽
前作に引き続き、作詞作曲を担当しているのがクリステン・アンダーソン=ロペスとロバート・ロペスです。
彼らが手がけた音楽は、前作以上に心を揺さぶる名曲揃い。
「Into The Unknown」では、今の穏やかな暮らしを守りたいと強く願う一方で、なぜ自分は力を授かったのかを知りたいという思いに揺れるエルサの心が描かれています。
エルサ役のイディナ・メンゼルの歌も素晴らしく、美しさと力強さが感じられる、何度も聞きたい曲になっています。
この他にも
- 神秘的な子守唄の「All Is Found」
- クリストフの熱唱が胸に突き刺さる「Lost In The Wood」
- アナの姿に思わず涙してしまう「The Next Right Thing」
など、心に響く美しい曲が、神秘的な物語を盛り上げていきます。
エンドロールで流れるPanic! At The Disco版の「Into The Unknown」やWeezerらしさが感じられる「Lost In The Wood」など、本編とは違った雰囲気で曲を聞くことができるのも楽しいところです。
4点目:両親の過去
前作では両親が出てくるシーンが少なく、見方を変えれば姉妹の境遇は両親のせいともとれる描かれ方をしていました。
今作ではそんな両親の過去や、二人の死の真相が明らかにされていきます。
物語は幼いエルサとアナに父が語りかけ、母が子守唄を歌うシーンから始まります。
そこで分かるのが父も母も二人の娘を愛し、大切に思っていたことです。
優しく責任感のある父と、深い愛情で娘たちを包み込む母。
大人になった今でも、母の温もりや子守唄を懐かしむエルサとアナの姿が描かれ、未知の旅で両親の死の真相を知った二人の悲痛な表情からは、両親の存在がいかに大切で合ったのかを知ることができます。
未知の旅でエルサとアナは、父と母の愛と二人の娘を授かった理由も知ることになります。
前作で抱いた印象を覆すような両親の姿を知ることができる今作。
エルサとアナの両親の気持ちを考えながら前作をもう一度見てみたい。
そんな気持ちにさせられます。
すべての謎が、ついに明かされる。
アレンデール王国の女王エルサとその妹のアナは強い絆で結ばれ、幸せな日々を送っていた。
不思議な”歌声”がエルサに届き、王国が危機に見舞われるまでは...
姉妹のアナの恋人クリストフ、雪だるまのオラフと共に、歌声の正体を知るために旅に出る。
それは、エルサ自身の力の魅力を解き明かす、驚くべき冒険の始まりだった...
※この記事には「アナと雪の女王2」に関してのネタバレを含んでおります。
『アナと雪の女王2』ネタバレ結末
エルサのメッセージから、アナはアレンデール王が戦いを仕掛けたことを知ります。
その卑劣さに精霊が怒り、森は閉ざされたのです。
アナはアレンデールが作ったダムを壊そうと決意しますが、エルサの魔法が消え、オラフは雪に戻ってしまいます。
辛くても顔を上げ、洞窟から抜け出したアナは、土の精霊を挑発してダムを目指します。
クリストフやアレンデール兵の助けもあり、アナの作戦は成功。
ダムは破壊され、大量の水が放出されます。
一方、魔法が解けたエルサは水の精霊の力を借りてアレンデールに向かい、魔法で王国を守ります。
姉妹の行いによって魔法の森は解放され、アレンデールも救われたのです。
エルサとの再会に涙が止まらないアナは、二人に課せられた使命を知ります。
それは魔法の力を持つエルサと力を持たないアナの二人で、魔法の世界と人間の世界の架け橋になることでした。
オラフも復活し、喜びを噛みしめる仲間たち。
ついにクリストフはアナへのプロポーズを成功させます。
エルサは魔法の森に残り、アナは女王としてアレンデールを治める事になります。
魔法の力に囲まれて自分らしく生きるエルサと、仲間や国民に囲まれて女王として生きるアナ。
別々の場所で生きることを決めた二人ですが、もう孤独も不安も感じることはありません。
離れていても精霊の力でいつでも通じ合えるからです。
自分の居場所で、大切な人達の為に生きる。
逞しく成長した姉妹の姿がそこにはありました。
『アナと雪の女王2』感想
期待以上のストーリーに、迫力が増した音楽とグラフィックの美しさ。
そして成長を遂げたキャラクターたち。
待ちに待った『アナと雪の女王2』は壮大で心が揺さぶられる、美しい作品でした。
見終わった後も頭の中でずっと歌が流れ、目に焼き付いた美しく幻想的な映像を反芻するなど、映画の余韻から抜け出せません。
力を完璧にコントロールし、使いこなす姿がとても格好良いエルサ。
魔法の力は無くとも人を思い、行動する力は誰よりも強いアナ。
お互いを支え合い、助け合う姉妹の姿からは、二人が強い絆を築き上げてきたことが分かります。
迫力の映像や音楽だけでなく、両親の過去やエルサの魔法の力の秘密など、前作では明らかにされなかった謎が少しず解けていくストーリーにも、グイグイ引き込まれていきます。
精霊との戦いや、濃い霧に覆われた魔法の森など、神秘的なものが多く登場します。
アンデルセン童話「雪の女王」からインスピレーションを受けた前作とは違う、神話のようなストーリーも、今作の世界観によく合っていました。
エルサとアナの勇ましい姿に胸が熱くなる一方で、アナへのプロポーズをなかなか踏み出せないでいるクリストフからも目が離せません。
そして今回も笑いと感動を届けるオラフ。
アナ雪の世界に必要不可欠な存在だと改めて感じさせられました。
前作と合わせ、二つで一つの物語として、最高のかたちに仕上げられた『アナと雪の女王2』。
映画を観た後は、心が揺さぶられる美しい物語の世界から、しばらく抜け出せなくなります。
『アナと雪の女王2』評価
感動と興奮に包まれる『アナと雪の女王2』。
壮大なスケールで描かれた待望の続編は、ストーリー、キャラクター、音楽全てが大ヒットした前作『アナと雪の女王』を超える、素晴らしい映画です。
『アナと雪の女王』で残された謎を絡めながら組み立てられたストーリー、成長が感じられる二人の主人公、そしてキャラクターたちの変化が反映されている音楽。
『アナと雪の女王2』では前作の世界観を損なうことなく、映画を作るもの全てがさらに壮大なものへ昇華されています。
前作を見ていることでより深く映画の世界に浸ることができるので、『アナと雪の女王』を見てから、今作を観ることを強くお勧めします。
アナ雪の世界の変化、特にエルサとアナの成長に驚くはずです。
心を閉ざし、孤独に苦しんでいた少女たちが、強い心を持ったリーダーへと変わっていくのも、今作の魅力の一つ。
なぜエルサだけが力をもっているのか、両親の過去、そしてノーサルドラ族とアレンデールの争いの裏に何があったのか。
徐々に明らかになる真相と両親の深い愛情を知った姉妹は、人の上に立つ立場の人間として、自分がすべきことを選択します。
映画を見終わっても、ずっと映画の世界に浸り続けられる。
そんな贅沢な余韻が味わえる『アナと雪の女王2』。
アナ雪ファンの子供や女性だけでなく、もう一度映画を観たいという気持ちに駆られる魅力の詰まった作品です。