絶世の美女でオスカー女優、シャーリーズ・セロンと稀代のコメディ俳優セス・ローゲンによる現代社会を映し出した男女逆転シンデレラストーリー。
年明け早々に大爆笑して、恋して、気分が明るくなる映画のネタバレ有りのラストと感想。
館内が爆笑に包まれるラブコメディ映画ですが、初デートに相応しくない理由とは?
「モンスター」「マッドマックス 怒りのデス・ロード」とは全く違い、ちょっぴりエッチなコメディを演じたシャーリーズ・セロン演じる女性初の大統領候補の恋の行方はいったいどうなる?
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「ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋」作品情報
原題 | Long Shot |
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公開 | 2020年1月3日(日本) |
監督 | ジョナサン・レヴィン |
脚本 | ダン・スターリング、リズ・ハンナ |
主なキャスト | シャーリーズ・セロン、セス・ローゲン、オシェア・ジャクソン・Jr、アンディ・サーキス |
ジャンル | ラブコメ、PG12指定 |
上映時間 | 125分 |
「ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋」予告動画
ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋本予告編
「ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋」あらすじ(ネタバレなし)
白人至上主義団体の潜入取材ではタトゥーを彫ることも厭わないジャーナリズム精神を持ったフレッド(セス・ローゲン)は自身が務めるメディア王に買収され、本当のジャーナリズムが無くなると自ら会社を辞める。
チャンバース大統領(ボブ・オデンカーク)は次の大統領候補に出馬しないことを聞いたシャーロット(シャーリーズ・セロン)は初の女性大統領を目指すために立ち上がる。
無職のジャーナリストと多忙な国防長官。
全く接点のあるはずの無い2人だったが、フレッドの親友(オシェア・ジャクソン・Jr)が気分転換に連れて行ったチャリティパーティーで偶然の再会を果たす。
2人は顔見知りで、当時13歳だったフレッドのベビーシッターをしていたのがシャーロットだったのだ。
しかも単なるベビーシッターサービスの間柄ではなく、フレッドの初恋の相手であり、初キスの相手。
予想外の再会を果たした二人は思い出話に花を咲かせる。
後日フレッドの記事を読んだシャーロット。
自身に足りていないスコア”ユーモアのセンス”を補うため、何よりも若き日の自分を良く知るフレッドに大統領選挙スピーチの原稿制作チームに任命する。
シャーロットは世界の政治家を前に環境問題に関するスピーチをすることに。
フレッドから「自分の信条を曲げるべきではない」と説得され、自分の考えをそのままぶつけることにしたスピーチが大盛況。
スピーチには無くてはならない存在となったフレッドは「素晴らしいスピーチを書くためには、シャーロットのことをもっと知る必要がある」と考え、シャーロットに2人で過ごす時間を取ってもらった。
原稿を書き進める内に2人の距離は急接近。
いつしか惹かれ合う2人だが、いくつものハードルが待っていた...
「ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋」見どころ3点
1点目:オスカー女優が下ネタコメディに挑戦
オスカー女優、才媛シャーリーズ・セロンが今までのイメージを覆すコミカルな演技でコメディに挑戦しているのがロング・ショット最大の見どころです。
下ネタにも臆すること無く体当たりで演じる様子には監督も「彼女が生まれながらにコメディエンヌだったとは思わなかった」とコメントしたとか。
大統領候補というスーパーウーマンという役柄を演じながら、ラブコメに仕上がったのは演技の素晴らしさでしょう。
2点目:PG12指定、大人向けコメディ
ロング・ショットはPG12指定だけあり、付き合ったばかりのカップルには気まずくなるようなエッチなコメディネタが満載。
40歳の童貞男でも、モテない男を演じ笑わせてくれたセス・ローゲンが期待通りの下ネタで大爆笑を誘います。
本編は美女とダメ男が繰り広げる逆転シンデレラストーリーですが、タイミング良く挟む下ネタが観る人を飽きずにエンディングまで導いてくれることでしょう。
3点目:女性大統領候補が悩む恋心
分刻みでスケジュールをこなしていく女性は”1番触れることが出来ない女”として恋心を閉ざしていますが、真っ直ぐに心をぶつけてくる男性に徐々に心を許していきます。ありえない格差に二人は恋愛を封印するのか、夢だった大統領になることを選択するのか?
恋か夢か。
どちらを取るか悩む心境の変化をシャーリーズ・セロンが見事に表現します。
二人のロマンスの行方に注目です。
『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』ネタバレラスト
2人だけで過ごす時間も多くなり急接近したシャーロットとフレッド。
お互いに気があることが分かっていながらあと一歩が踏み出せず平行線状態。
しかし、マニラで反政府軍による攻撃によって九死に一生を得た二人はついに恋に落ちる。
原稿のミーティングを称しては愛を確かめ合う二人だが、秘書のマギーはよく思っておらず、恋が国民に知れ渡れば大統領候補として支持は得られないと恋を諦めるように訴える。
さらに追い打ちをかけるように現大統領からは、シャーロットが訴える環境保護政策の一部を撤回するよう求める。
ストレス発散のためシャーロッドはフレッドと薬をキメてハイになる。
ハイになっているシャーロッドに立てこもり事件の一報が入り、国防長官としてハイのまま対応することに。
本音をぶちまけた事が功を奏し、無事に人質は開放。
多くの支持を集めることに繋がり大統領に近づいていくシャーロット。
しかし、恋がバレて夢が途絶える事を心配した2人は秘書マギーの薦める極秘プロジェクト「フレッドが別人となり、シャーロットに相応しい肩書を手に入れて大統領として盤石の支持を得てから恋人を発表する」の実行を迷う。
そこに現大統領と多くの支持団体を持つメディア王がシャーロット支持を切り崩す作戦に出る。
それは「シャーロットの訴えてきた環境保護政策の一部を撤回をしなければ、恋人がいることをバラすだけでなく、恋人の自慰行為を全国へ放送するという脅し」だった。
距離を置くことになった二人。
そして迎えた大統領候補に名乗り出るスピーチの日に。
シャーロットは大統領候補に名乗り出ると同時に恋人の存在を発表する。
怒った現大統領たちは問題のビデオを全国へ放送するが...
シャーロットの名スピーチによって恋人の存在が支持を拡大することになり...
ついにシャーロットは夢も恋も叶え、女性初の大統領に。
フレッドは大統領を支える夫になったのでした。
『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』感想
40歳の童貞男やソーセージ・パーティーのコメディ俳優セス・ローゲンが主演なので、もしかして下ネタあり?いやいや、オスカー女優のシャーリーズ・セロンが下ネタに付き合うはずは無いから「ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋」はよくありがちなラブコメ映画だと思っていました。
ところが実際に観てみると下ネタ満載のコメディたっぷり!そして最後は観ているものが期待している通りのラブロマンスに仕上がっていました。
PG12に指定されているだけあり、大人じゃないと分からない下ネタなので、ウブなカップルや初デートでこの映画を見に行くならなんとも言えない気まずい空気が流れそうですが...
そうじゃなかったら男女問わずに笑える映画です。
ボーイズⅡメンが本人役で登場していたり、アメリカの社交界を垣間見れるのも良かった点でした。
アメリカンジョーク満載で、年明け早々に映画を楽しみたい!という人にはぴったりの内容です。
キャメロン・ディアスが主演した「メリーに首ったけ」の下ネタに抵抗が無いならオススメできますが、「ローマの休日」や「タイタニック」の様な格差のある純粋ラブロマンスだけを求めている人はガッカリしてしまう映画です。
\シャーリーズ・セロンも出演/