【ジャンル別】どんでん返しの洋画おすすめ25作!衝撃の展開に必ず騙される

B!

一度目でストーリーや結末に驚き、二度目以降は伏線探しに集中するなど、見る度に違った楽しみ方ができるどんでん返しのある映画。

洋画ならではのスケール感や名優たちの演技に魅せられ、その世界観から抜け出せなくなる作品も沢山あります。

  • どんでん返しが見たいけどどれが良いか分からない
  • 調べたいけど結末は知りたくない
  • ジャンル別に探したい

という人の為に役立つページです。

どんでん返しで有名な映画から意外と知られていないものまで、25作品ネタバレ無しで紹介。
サスペンス、コメディ、ミステリー、スパイ、小説が原作、実話に基づく、その他の7つのジャンルごとに紹介する25作品。

どれもどんでん返しがクセになるおすすめ作品ばかり!
好きなジャンルの鑑賞はもちろん、今まで見たことがないジャンルにもぜひ挑戦してみて下さい。

※目次の該当箇所をクリックすると探したいジャンルから選べます。

タップ(クリック)で目次が開きます

どんでん返しの洋画 サスペンス

衝撃は、一度では終わらない『アイデンティティー』(2003年)


『17歳のカルテ』や『グレイテスト・ショーマン』のジェームズ・マンゴールド監督が手がけた戦慄のサスペンス映画、『アイデンティティー』。

雨の夜、多重人格障害の疑いのある死刑囚の再審理が行われようとしていました。

一方、豪雨の中モーテルに集まった11人の男女。

モーテルから身動きが取れなくなった彼らは、一人ずつ何者かに命を奪われていく。

元警官のエド(ジョン・キューザック)は囚人を護送中の警官ロード(レイ・リオッタ)と捜査を始め、モーテルに集まった人物全員に奇妙な共通点がある事に気付く。

なぜこの11人が集められたのか...
エドはおぞましい連続殺人事件の真相と、彼に与えられた役割を知ることに。

作品情報
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演者:ジョン・キューザック、レイ・リオッタ、アマンダ・ピート、プルイット・テイラー・ヴィンス
主な受賞:2003年 Goldem Schmoes Awards(Most Underrated Movie Of The Year)
上映時間:90分

見どころ2つのストーリーに隠された秘密。

再審理の場と連続殺人が起こるモーテルの二箇所でストーリーが進行。
モーテルの事件は死刑囚が起こした過去の事件なのか?
それとも二つのストーリーは同時進行で起きていることなのか?

2つのストーリーの関係は?
先の読めない展開にモヤモヤしていると、突然二つのストーリーの関係が明かされます。
ここでまず一度目の衝撃を受けるのですが...

アイデンティティー凄いところは一度目の衝撃をさらに上回る大どんでん返しが待ち構えている点です。

恐怖感をかき立てるような重苦しい雰囲気も魅力。
隠された秘密が明かされる前に、真相に気付くことができるでしょうか?

二度も三度も楽しめる、どんでん返しの秀作『ユージュアル・サスペクツ』(1995年)


『ボヘミアン・ラプソディ』のブライアン・シンガー監督が放つ、ラストの衝撃。
謎に満ちた事件の真相とカイザー・ソゼの正体を追っていきます。

死者27名、大量の麻薬と金が消える麻薬密輸船爆破事件が発生。
捜査官は生存者の一人キント(ケヴィン・スペイシー)を尋問し、彼は別件の容疑者としてNY警察に集められた5人の出会いを語り始めます。

渋るキートン(ガブリエル・バーン)を説得してチームを組んだこと。
華麗に"仕事"をこなしLAへ向かったこと、新たに受けた仕事が罠だったこと。
そして5人を追い込んだのが裏社会の伝説の男カイザー・ソゼだったこと。

5人は麻薬組織の取引を潰すという、危険な命令を下される。

作品情報
監督:ブライアン・シンガー
出演者:ケヴィン・スペイシー、ベニチオ・デル・トロ、ガブリエル・バーン、スティーヴン・ボールドウィン、ケヴィン・ポラック
主な受賞:1996年アカデミー賞(助演男優賞、脚本賞)、1996年英国アカデミー賞(編集賞、オリジナル脚本賞)、1996年インディペンデント・スピリット賞(脚本賞、助演男優賞)
上映時間:106分

見どころラストに向けてカイザー・ソゼの正体が明らかになる緊張感
キントの証言と共に麻薬密輸船爆破事件の真相、そして裏社会の伝説の男カイザー・ソゼの正体を追っていく。

伏線を回収しながら伝説の男を正体を暴く
入り混じる現実と回想、証言者キントの独特な話し方に気を取られ、なかなか話が頭に入りませんが、伝説の男カイザー・ソゼの存在が分かるとストーリーは一気に加速していきます。

特に真相を語ったキントに対し、クイヤン捜査官が推理を披露するシーンからラストまでの展開のスピード感がとにかく素晴らしい!

緩急のついたストーリー展開と回想シーンの伏線を回収しながらソゼの正体が明らかになっていく衝撃がたまりません。

絶望感から抜け出せない、救われないラストシーン『セブン』(1995年)


衝撃の結末に賛否両論を巻き起こした、デヴィッド・フィンチャー監督作の『セブン』。
猟奇連続殺人事件を追う二人の刑事を、ブラッド・ピットとモーガン・フリーマンが演じる。

退職間近のベテラン刑事サマセット(モーガン・フリーマン)の元にやってきた、血気盛んな新人刑事ミルズ(ブラッド・ピット)。
猟奇的な殺人事件の捜査にあたる二人は、犯行がキリスト教の七つの大罪をなぞらえていることを突き止める。

やがて一人の男に辿り着きますが、取り逃がしてしまうミルズたち。
その後も犯行は続き、七つの大罪のENVY(嫉妬)とWRATH(憤怒)が残る中、血まみれの服を着た男が警察署に現れる。

作品情報
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演者:ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン、グウィネス・パルトロー、ケヴィン・スペイシー
主な受賞:1996年 MTVムービー・アワード(作品賞、悪役賞)、1997年ロンドン批評家協会賞(男優賞)
上映時間:127分

見どころ深い絶望感に包まれる衝撃の結末
映像もストーリーも、とにかく重くて暗い今作。

七つの大罪になぞらえて...
七つの大罪になぞらえた殺人事件のシーンはおぞましく、凄惨な現場から何が起きたかを想像するだけで気が滅入ります。

その中でもぞっとするのが、全て思い通りに事を進める犯人の賢さ。

特に出頭してからラストまでの、サマセットとミルズとの駆け引きのシーンは目が離せません

しばらく暗い気持ちを引きずる作品なので鑑賞するのには決意が必要ですが、ラストシーンで二人の刑事が見せる負の感情の演技は、いつまでも頭の中で響き続けるようなインパクトを与えられます。

恐怖を受け入れた男に、平穏は訪れるのか『ジェイコブス・ラダー』(1990年)


旧約聖書のヤコブのはしごの話がインスピレーションに。
『ショーシャンクの空に』の演技派俳優ティム・ロビンスが、夢と現実に翻弄される主人公を演じる。

ベトナム戦争で敵襲を受け、腹部を刺されて倒れたジェイコブ(ティム・ロビンス)は、気が付くとNYの地下鉄の中に。

違和感を感じながら日常生活を送るジェイコブに奇妙な出来事が起こり始める。
精神科医の事故死、恋人を襲う化け物の幻覚、戦友との再会、軍への疑惑。

おぞましい病院から助け出されたジェイコブは、ベトナム戦争の真相を知るという科学者から、彼の部隊に隠されていた秘密を聞かされる...

作品情報
監督:エイドリアン・ライン
出演者:ティム・ロビンス、エリザベス・ペーニャ、マコーレ・カルキン
主な受賞:1991年Avoriaz Fantasic Festival (Audience Award,Critics Award)
上映時間:115分

見どころベトナム戦争での真相を巡る予測不能のストーリー

気味の悪い化け物やおぞましい幻覚に苦しめられる主人公。
ベトナム戦争で何があったのか真相を追求していく。

ストーリーが進むほど、深まっていく謎
重苦しい雰囲気とグロテスクな描写に恐怖心をかき立てられながら、ジェイコブは戦争の後遺症に苦しめられているだけなのか?
それとも軍の陰謀や悪魔的な存在が彼の人生を脅かしているのか?
なかなか先の見えない展開から目が離せなくなります。

死の恐怖に怯え続ける彼を支える整体師の言葉の意味を理解した時、衝撃の真実が明かされる!

『ホーム・アローン』のマコーレ・カルキンが、キーパーソンであるジェイコブスの息子役を演じているのにも注目です。

どんでん返しの洋画 コメディ

イカれた男に救いはあるのか『フィルス』(2013年)

(C)2013 Lithium Picture Limited

『X-MEN』シリーズのジェームズ・マカヴォイの怪演が光る。

タイトルのフィルス(イギリスのスラングで警察という意味や、ごみや堕落、悪党など)という言葉が表す通り、下品で姑息な小悪党の主人公のイカれた人生を描いたブラックコメディ。

ホリデーシーズンのスコットランドで日本人留学生殺人事件が発生。
指揮を任されたのは、素行最悪ながら優秀で血気盛んなブルース刑事(ジェームズ・マカヴォイ)。

出世レースを勝ち抜く為に捜査に乗り出したブルースでしたが、自身の過去と向き合わされて次第に錯乱していきます。
やがて目撃者の女の存在が明らかになり、事件は急展開を迎える。

作品情報
監督:ジョン・S・ベアード
出演者:ジェームズ・マカヴォイ、ジェイミー・ベル、エディ・マーサン、イモージェン・プーツ
主な受賞:2013年英国インディペンデント映画俳優賞(主演男優賞)
上映時間:97分

見どころ最低なのになぜか魅力的な主人公
人一倍強い出世欲を持ち、同僚や友人を陥れる為の裏工作と残業の不正申告を欠かさず、アルコールやコカインに溺れ、売春や不倫にも手を出すブルース。

ジェームズ・マカヴォイの怪演
下品できわどい描写も多いので好き嫌いが別れそうな作品ですが、彼が抱える闇に気付いた時、このキャラクターの持つ複雑さに魅了されるのです。

どうしようもないキャラクターに魅力を感じてしまうのは、狂気も情けなさも表現しきるジェームズ・マカヴォイの怪演があるからこそ。

ブルースは出世レースを勝ち抜けるのか?
彼の孤独は解消されるのか?

最後まで目が離せません。

タランティーノ監督が贈る、復讐と正義の物語『イングロリアス・バスターズ』(2009年)

(C)2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

ボリュームのあるストーリーに容赦ないバイオレンス描写など、タランティーノ監督らしさが炸裂。
ナチスを潰すべく立ち上がった者たちの奮闘を描いた、痛快な戦争ブラックコメディ。

第二次世界大戦中のフランスで、ナチスのランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)に家族を惨殺されたショシャナ(メラニー・ロラン)は、別人としてパリで生活していました。

大佐と偶然再会した彼女は、プロパガンダ映画の上映会を利用して彼への復讐を決意。

一方、レイン中尉(ブラッド・ピット)率いるユダヤ系アメリカ人で結成された秘密部隊バスターズがナチス狩りを開始。
やがてナチスの高官が劇場に集結するという情報を入手する。

作品情報
監督:クエンティン・タランティーノ
出演者:ブラッド・ピット、マイケル・ファスベンダー、クリストフ・ヴァルツ、メラニー・ロラン、ダイアン・クルーガー、サミュエル・L・ジャクソン(ナレーション)
主な受賞:2009年カンヌ国際映画賞(男優賞)、2010年アカデミー賞(助演男優賞)、2010年ゴールデングローブ賞(映画部門助演男優賞)、2010年放送映画批評家協会賞(オリジナル脚本賞)、2010年英国アカデミー賞(助演男優賞)
上映時間:153分

見どころ監督らしさが凝縮された第5章
タランティーノ作品らしい、長いストーリーやセリフ、激しいバイオレンス描写。

タランティーノ節全開
153分とボリュームたっぷり。
ストーリーを1〜5章に分け、家族をナチスに奪われたショシャナの復讐劇と、対ナチスとして結成されたバスターズの快進撃の2つを交互に混ぜ、テンポよく話を進めています。

ストーリー展開の上手さに期待は最大限に引き上げられて緊張の第5章が幕を開けます。
ショシャナのドラマチックな復讐劇、曲者ランダ大佐とバスターズの緊迫した駆け引き、そして容赦ないバイオレンスシーンと、監督らしさが凝縮された第5章になっています。

最強トリオが放つ、爆笑と衝撃のポリスコメディ!『ホット・ファズ』(2007年)


『ショーン・オブ・ザ・デッド』のエドガー・ライト監督、サイモン・ペグとニック・フロストの爆笑トリオが再び集結したポリスコメディ映画『ホット・ファズ』。
豪華な俳優たちが繰り広げる、笑いあり、謎解きありのブラックコメディになっています。

ロンドン首都警察のニコラス(サイモン・ペグ)は、優秀すぎて皆に疎まれ、片田舎に左遷されます。
ダニー(ニック・フロスト)とコンビを組んだ彼は生真面目に働き、ロンドン時代と同じように周囲から浮いてしまいます。
そんな時、事故の捜査にあたったニコラスは不審な点を見つけ、事件性を疑います。
捜査を続けるうちに、この穏やかで美しい町に隠された一面に気が付いてしまいます。

作品情報
監督:エドガー・ライト
出演者:サイモン・ペグ、ニック・フロスト、ビル・ナイ、ティモシー・ダルトン、オリヴィア・コールマン、マーティン・フリーマン
主な受賞:2007年イギリスナショナルアワード(ベストコメディ賞)2008年エンパイア賞(ベストコメディ賞)
上映時間:121分

見どころサイモン・ペグとニック・フロスト演じる警官コンビ
他作品でも様々なタイプのコンビを演じるこの二人。
今作では優秀すぎるスーパー警官ニコラスと、へっぽこ警官ダニーの凸凹コンビを演じる。

思いもよらぬ展開を見せる事件
仕事人間で優秀な警官ですが、実は自分には何も無い事を悩むニコラス。
ポリス映画が大好きで、ニコラスをヒーローのように敬うダニー。

正反対の二人のちぐはぐっぷりが面白く、次第に二人が感化し合い、友情が芽生えるシーンにはぐっとくるものがあります。

思いもよらぬ展開を見せる事件を終わらせる為、本物のバディになったニコラスとダニーが見せる激しいアクションシーンも必見です。

平穏な人生に隠された、衝撃の秘密『トゥルーマン・ショー』(1998年)


主人公の人生に隠された秘密に驚かされる。
ジム・キャリーの演技が光る心に残るコメディ映画。

離島に住む明るい青年トゥルーマン(ジム・キャリー)は、水恐怖症の為生まれてから島を出たことがありません。

ある日、亡き父に似たホームレスを見つけますが、何者かに連れ去られてしまいます。

不自然な話し方の妻や彼女の勤務先でのおかしな光景に疑念を抱いたトゥルーマン。
大学時代に出会ったローレン(ナターシャ・マケルホーン)に会おうと島から脱出を図る。

しかし水恐怖症を克服できず、脱出は失敗。
落ち込むトゥルーマンでしたが、ある人物との再会で抱いていた疑念が確信へと変わっていく...

作品情報
監督:ピーター・ウィアー
出演者:ジム・キャリー、エド・ハリス、ローラ・リニー、ナターシャ・マケルホーン
主な受賞:1999年ゴールデングローブ賞(主演男優賞、助演男優賞、作曲賞)、1999年英国アカデミー賞(プロダクションデザイン賞)、1999年英国アカデミー賞(監督賞、オリジナル脚本賞)
上映時間:103分

見どころ思いもよらぬ事実へと導いていく巧みな演出
不自然な妻の話し方、商品名や看板を意識する友人たちに何となく違和感を抱くものの、その正体がはっきりとしないまま進行するストーリー。

黒幕とトゥルーマンの駆け引き
徐々に違和感は強くなり、トゥルーマンも疑惑を抱いていく過程に、緊張感を抱かされます。

そして思いもよらぬ事実が明らかになった時、序盤で感じていた疑惑が全て伏線だったと気付かされるのです。

大量消費社会をチクリと風刺するラストも秀逸

トゥルーマンに悟られないように必死に画策する黒幕サイド。
それを出し抜こうとするトゥルーマンの駆け引きも見どころの1つです。

どんでん返しの洋画 ミステリー

全て、嘘だったのか?『鑑定士と顔のない依頼人』(2013年)

(C)2012 Paco Cinematografica srl.

『ニューシネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督が放つ今作。

天才的な審美眼を持つ美術鑑定士のヴァージル(ジェフリー・ラッシュ)は広場恐怖症のクレア(シルヴィア・フックス)から依頼を受ける。
クレアに振り回されながら、彼女の複雑さに惹かれるヴァージル。

彼は機械職人ロバート(ジム・スタージェス)に恋のアドバイスを受け、彼女との距離を縮めていく。

恋を知ったことで偏屈だった自分を変えたヴァージル。
秘蔵のコレクション室にクレアを招き入れ、生涯をともにすることを誓う。
愛するクレア、そして友人に囲まれて幸せを噛みしめるヴァージルは、次のオークションを最後に引退する事を宣言するが...

作品情報
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演者:ジェフリー・ラッシュ、ジム・スタージェス、シルヴィア・フックス、ドナルド・サザーランド
主な受賞:ダヴィッド・ディ・ドナッテロ賞(作品賞、監督賞、美術賞、音楽賞)、ナストロ・ダルジェント賞(監督賞、制作者賞、作曲賞、編集賞、衣装賞、美術賞)
上映時間:124分

見どころ運命の女性と出会った男が見せる変化と切ない結末

愛を知った男に待ち受ける結末
常に手袋をはめ、他人と交わろうとしない気難しいヴァージル。
女性の肖像画ばかりをコレクションし、それを眺めることを最上の幸せとしていました。

そんな彼がついに運命の女性、クレアに出会います。
彼女も自分のように生きづらさを抱えていると知ったヴァージルは、次第に彼女の支えになりたい思い始めます。

クレアの為に自分を変え、彼女の幸せの為に行動し続けたヴァージル。
愛を知り、愛に生きることを決めたヴァージルに待ち構えているのは何とも切ない結末
「何が起きてもあなたを愛している」というクレアの言葉が胸に突き刺ささります。

大切な人を取り返す為なら、あなたはどこまでやれますか?『プリズナーズ』(2013年)

(C)2014 Alcon Entertainment, LLC. All rights reserved.

娘を誘拐された父親が法を犯す決意をし、葛藤しながらも行動する姿を描く。
怒りと罪悪感に苦しむ父親をヒュー・ジャックマンが熱演。

感謝祭の日に姿を消したケラー(ヒュー・ジャックマン)の娘アンと友人のジョイ。
逮捕されたのは10歳程の知能しかないアレックス(ポール・ダノ)という青年。

しかし証拠不十分でアレックスは釈放され、彼を疑うケラーは娘を救い出す為に一線を超える決意をします。
一方、性犯罪者の関与を疑い捜査を行っていたロキ刑事(ジェイク・ギレンホール)は、神父宅の地下でミイラの遺体を発見。
さらに集会で見かけた不審者の情報を手にしたロキ刑事は、捜査の手を進めていく。

作品情報
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演者:ヒュー・ジャックマン、ジェイク・ギレンホール、マリア・ベロ、テレンス・ハワード、メリッサ・レオ、ポール・ダノ
主な受賞:2013年ハリウッドフィルムアワード(助演男優賞)、2014年サターン賞(ベストメイクアップ賞)
上映時間:153分

見どころケラーを演じるヒュー・ジャックマンの表現力

娘を守るため、一線を超えるか苦悩する父
難航する捜査に業を煮やし、警察に頼らず自分で娘を助け出す決意をしたケラーは、アレックスを監禁・拷問してしまいます。

娘を連れ去られた父の怒りと絶望、そして負の感情に飲み込まれた男の苦しみを演じるヒュー・ジャックマンの演技が凄まじく、彼の迫力に引きずり込まれます。

失踪から段々と時間が経ち苛立ちが募る様子や、一線を越えるかどうか葛藤する様子は見ていて苦しくなるほど。

重苦しい雰囲気や生々しい描写に気持ちが沈みますが、ヒュー・ジャックマンの鬼気迫る演技、そして執念で真犯人を炙り出していく緊迫感を是非感じて欲しい作品です。

奇術師たちの騙し合いに、必ずあなたも騙される『プレステージ』(2006年)

(C)2006 TOUCHSTONE PICTURES All rights reserved.

『ダークナイト』シリーズのクリストファー・ノーラン監督がメガホンを取り、ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールが天才奇術師を演じる。
二人の奇術師の壮大な騙し合いを描く。

19世紀末のロンドンで名を馳せる、二人の奇術師ロバート・アンジャー(ヒュー・ジャックマン)とアルフレッド・ボーデン(クリスチャン・ベール)。

お互いを高め合う存在だった二人の関係は、ある事故をきっかけに憎しみ合い、いがみ合うものに変わります。

熾烈な争いが繰り広げられる中、アンジャーはついに瞬間移動マジックを成功させる。
トリックを見破ろうと必死のボーデンは、その舞台裏でとんでもない秘密を目撃する...

作品情報
監督:クリストファー・ノーラン
出演者:ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、スカーレット・ヨハンソン、デヴィッド・ボウイ
主な受賞:2007年エンパイア賞(監督賞)、2007年ロンドン映画批評家協会賞(助演男優賞)
上映時間:128分

見どころ何度見ても飽きることがない難解なストーリー
バラバラな時系列。
複雑に絡まったストーリーが1つになった時、予想もしていなかった真実に驚かされる。

奇術師同士の壮大な騙し合い
難解なストーリーの中にいくつも伏線が張り巡らされ、一度で理解できないような複雑な作品になっています。

全てが分かった後でもう一度映画を見返してみると、あちこちに隠された伏線に気がつき、一度目とは違った驚きを感じることができるのも、この映画の魅力の1つです。

最高の奇術師の称号を手にするのはどちらか。
是非何度も作品を見て、奇術師同士の壮大な騙し合いを楽しんで下さい。

心に残るどんでん返し映画の代表作『シックスセンス』(1999年)


「この映画にはある秘密があります。まだ映画を見ていない人には、決して話さないで下さい。」という前置きで始まる、M・ナイト・シャマラン監督の衝撃作。

小児精神科医のマルコム(ブルース・ウィリス)は、かつての患者に撃たれて倒れこむ。

その一年後、妻との関係に悩んでいた彼は、コール(ハーレイ・ジョエル・オスメント)という少年に出会う。

始めはマルコムを拒絶するコールだが、マルコムに心を開き始めた彼はある秘密を告げる。

それは”死者の姿が見える”というもの。
かつて救えなかった患者をコールに重ねるマルコム。

今度こそ患者を救う為、コールと共に彼が第六感を授かった意味を探ります。

作品情報
監督:M・ナイト・シャマラン
出演者:ブルース・ウィリス、ハーレイ・ジョエル・オスメント、トニ・コレット
主な受賞:2000年放送映画批評協会(子役賞)、2000年MTVムービー・アワード(最優秀新人男優賞)、2000年サテライト賞(編集賞、オリジナル脚本賞)
上映時間:107分

見どころ死者が見える理由を探りながら、マルコムとコールが特別な絆で結ばれていく点
恐ろしい姿の死者が見える事に悩まされ、恐怖のあまり全てから心を閉ざしていたコール。
マルコムの力を借り、自分の特殊な力と向き合い始める。

すべてを知るともう一度観たくなる
そして自分の能力を受け入れることができたコールは、自分を支えてくれたマルコムにあるアドバイスをします。

自分を救ってくれたマルコムも助けてあげたいというこのシーン。
全てを知った上でもう一度見ると、あのアドバイスがコールの優しさであることに気付かされます。

ホラー要素も強いですが、悲しくも心温まるストーリーに心揺さぶられる、一度は見て欲しい名作です。

どんでん返しの洋画 スパイ

強く、美しい、最強の女スパイの虜になる『アトミック・ブロンド』(2017年)

(C)2017 COLDEST CITY, LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

マッドマックス 怒りのデス・ロード』のシャーリーズ・セロンと『X‐MEN』シリーズのジェームズ・マカヴォイが共演。
最高機密のリストを巡るスパイたちの戦いを描く。

東西冷戦末期のベルリン。
世界情勢に重大な影響を及ぼす極秘情報の載ったリストが奪われます。
最高機密のリスト奪還の為にベルリンへ向かったのは、イギリスMI6のエージェント、ローレン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)。

ベルリンに潜伏するデヴィッド・パーシヴァル(ジェームズ・マカヴォイ)とタッグを組んだ彼女にはもう一つ、リスト紛失に関与したMI6内の二重スパイ”サッチェル”を見つけ出すという、特別な任務が。

作品情報
監督:デヴィッド・リーチ
出演者:シャーリーズ・セロン、ジェームズ・マカヴォイ、ソフィア・ブテラ、ジョン・グッドマン、エディ・マーサン、トビー・ジョーンズ
主な受賞:2018年ワールドスタントアワード(ベストファイト賞)
上映時間:115分

見どころ凝縮されたシャーリーズ・セロンの魅力
孤独なスパイの世界で凄腕スパイとして暗躍するシャーリーズ・セロン演じるローレン。

急展開を見せる二重スパイ
氷風呂のシーンで見せる逞しい背中、男も女も魅了する妖艶さ。
スタイリッシュな80年代のファッションなど、彼女の美しさ、逞しさが堪能できる作品になっています。

一番の注目点はほぼスタントなしで挑んだアクションシーン。

中でも廃墟ビルの戦闘シーンは、自分もぼこぼこにされながら泥臭く相手を打ちのめしていく姿に目が離せません。
高い身体能力とプロ意識を見せるシャーリーズ・セロンの魅力はもちろん、急展開を見せる二重スパイ探しの行方からも目が離せません。

レトロな魅力がたまらない、ガイ・リッチーが放つ最強のスパイコンビムービー!『コードネーム U.N.C.L.E.』(2015年)

(C)2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED
Daniel Smith

『スナッチ』、『アラジン』のガイ・リッチーが監督を努め、ヘンリー・カヴィルとアーミー・ハマーが魅力的なスパイコンビを演じる。
1960年代のレトロな魅力はそのままに、テレビドラマ『0011ナポレオン・ソロ』が華やかに蘇ります。

東西冷戦中、核兵器から世界を守る為に手を組んだアメリカのCIAとソ連のKGB。
ギャビー(アリシア・ヴィキャンデル)の亡命を巡って激しい争いをしたCIAのナポレオン・ソロ(ヘンリー・カヴィル)とKGBのイリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)が任務に選ばれる。

黒幕の大企業ヴィンチグエラを阻止するべくギャビーとイタリアへ向かった二人は、彼女の裏切りで窮地に追い込まれることに...

作品情報
監督:ガイ・リッチー
出演者:ヘンリー・カヴィル、アーミー・ハマー、アリシア・ヴィキャンデル、エリザベス・デビッキ、ジャレッド・ハリス、ヒュー・グラント
主な受賞:2016年ジョージア映画批評家協会賞(ブレキングスルー賞)
上映時間:116分

見どころスパイ映画の楽しさが凝縮
敵同士が協力し、世界平和のために悪の組織に立ち向かう今作。
スパイ映画らしくあっと驚くようなストーリー展開、華麗なカーチェイスやスパイガジェットの登場など、スパイ映画の楽しさを凝縮。

魅力的な2人のスパイ
ヘンリー・カヴィルとアーミー・ハマーが演じる魅力的な二人のスパイ。
アリシア・ヴィキャンデル演じる勝気でキュートなヒロイン。
エリザベス・デビッキ演じるゴージャスな悪役など、魅力的なキャラクターにも心を掴まれます。

映画の楽しさや魅力が凝縮された今作は、華やかさに魅了され、裏切りにハラハラする、スパイ映画の醍醐味を楽しめる作品になっています。

名優たちの共演と重厚なストーリーに魅了されるスパイ映画『裏切りのサーカス』2011年)

Jack English (C) 2010 StudioCanal SA

主人公のスパイをゲイリー・オールドマンが演じ、ベネディクト・カンバーバッチ、トム・ハーディ、コリン・ファースなど、豪華な実力派俳優が集結。
重厚なストーリーをじっくりと見て、隠された謎を解き明かす作品になっています。

東西冷戦下、イギリス諜報部(通称サーカス)に潜む二重スパイを探し出すため呼び戻されたジョージ・スマイリー(ゲイリー・オールドマン)。

特令を受けた彼はピーター・ギラム(ベネディクト・カンバーバッチ)と共に、4人のサーカス幹部たちを徹底的に調べ上げます。
過去の出来事や様々なスパイの思いが錯綜する中、スマイリーはついに二重スパイの正体にたどり着く。

作品情報
監督:トーマス・アルフレッドソン
出演者:ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、トム・ハーディ、マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチ、キーラン・ハインズ、ジョン・ハート、トビー・ジョーンズ
主な受賞:2012年英国アカデミー賞(英国作品賞、脚色賞)、2012年ヨーロッパ映画賞(作曲賞)
上映時間:128分

見どころ見るほどに新しい発見がある作品
一度で全てを理解するのが難しい今作ですが、見るたびに隠されていた秘密が見つかり、何度も見ることでこの作品の重厚さを楽しむことができます。

謎解き上級者におすすめ
スローな展開にじれったさを感じるかもしれませんが、じっくりと二重スパイを炙り出す過程、そこに様々な人物の絡み合う想いが丁寧に描き出されています。

スパイたちの孤独や切ない胸の内を、言葉ではなく表情で表す演技派俳優たちからも目がは離せません。
見るほどに世界観にはまる今作は、何度もじっくり見て欲しい、謎解き上級者におすすめしたい作品です。

彼女の"真"の姿とは?『ソルト』(2010年)


『ボーン・コレクター』のフィリップ・ノイス監督とアンジェリーナ・ジョーリーが再びタッグを組んだスパイ映画『ソルト』。

ある男の告白で、ロシアの二重スパイの容疑がかかった諜報員のイヴリン・ソルト(アンジェリーナ・ジョリー)。
CIAのビルから脱走した彼女は、自宅で夫が連れ去られた痕跡を発見する。

CIAの猛追をかわし、アメリカ副大統領の葬儀が行われる教会でロシア大統領を銃撃したソルト。
一度逮捕されますが、再び逃走した彼女はロシアのスパイの隠れ家へと向かう。
そこでロシアのスパイとして迎え入れられたソルト。

指導者オルロフは彼女を試す為、目の前で拉致した夫を撃ち殺す。

作品情報
監督:フィリップ・ノイス
出演者:アンジェリーナ・ジョリー、リーヴ・シュレイバー、キウェテル・イジョフォー
主な受賞:2011年サターン賞(最優秀アクション/アドベンチャー映画)
上映時間:100分

見どころ二重スパイの疑惑の中でソルトが見せる選択

目の前で夫の生命を奪われた彼女の選択
夫が連れ去られたことを知り、ロシア大統領を手にかけたソルト。

ロシアの二重スパイが任務を遂行しているように見えますが、彼女の行動は愛する夫を救い出す為、彼が囚われている場所へ辿り着く為だったのではないでしょうか。

自分の全てを受け入れてくれた彼と生涯を共にすることを誓い、幸せな日々を過ごしていたソルト。

時折現れる夫との過去から、彼がどれほどソルトにとって大切な存在だったかを知らされます。

疑惑の中でソルトが本当にロシア二重スパイだったという展開も衝撃ですが、目の前で夫の命を奪われた彼女がその後見せる選択にも驚かされます。

この男に不可能はない、トム・クルーズが限界に挑む大人気シリーズ第一弾『ミッション:インポッシブル』(1996年)


人気俳優トム・クルーズが初めて映画プロデューサーに挑戦し、キャリアの転換期にもなった今作。
スタント無しのアクションシーンから目が離せない、緊張感たっぷりの作品。

防諜任務の為プラハに向かったスパイ組織IMFのエージェントたちは、イーサン・ハント(トム・クルーズ)以外、全滅してしまいます。

CIAのキトリッジから、今回の任務が裏切り者を炙り出す為の偽の任務だったと知らされ、さらに生き残った者が裏切りだとして逮捕されそうになったイーサン。

彼は真犯人を探し出す為、生き延びていたクレア(エマニュエル・べアール)と新たな仲間と共に、本物のリストを盗み出す為にCIA本部に潜り込む。

作品情報
監督:ブライアン・デ・パルマ
出演者:トム・クルーズ、ジョン・ヴォイト、エマニュエル・べアール、ジャン・レノ、ヴィング・レイムス
主な受賞:1997年BMI film & TV awards (BMI Film Music Award)
上映時間:110分

見どころ何度も騙されるストーリー展開

止まらない騙し合いと緊張感溢れるアクション
熟練したチームワークやスパイガジェットにワクワクさせられる防諜任務のシーンで早速衝撃の展開が!

チーム内に裏切り者がいたと知ったイーサンは、真犯人を引きずり出す為にあちこちに罠を仕掛けます。
イーサンと裏切り者だけでなく、CIAや武器商人をも巻き込んだ騙し合いに「そう来たか!」と驚かされます。

ラストまで続く騙し合いから目が離せません。
『M:I』の代名詞とも言える、逆さ吊りの状態でファイルを盗み出すシーンを始め、スタント無しでトム・クルーズが挑む緊張感たっぷりのアクションシーンも必見です。

どんでん返しの洋画 小説が原作

米ベストセラー作家が放つ、夫婦の秘密を描いた衝撃作『ゴーン・ガール』(2014年)

(C)2014 Twentieth Century Fox

アメリカでベストセラーとなった同名小説が原作を作者のギリアン・フリンを脚本に迎え実写化。

予想もつかないストーリー展開、そして復讐を決意した女の恐ろしさから目が離せない作品。

結婚5年目の記念日、幸せな夫婦生活を送っていたニック(ベン・アフレック)の元から妻エイミー(ロザムンド・パイク)が姿を消します。
警察は失踪と事件両方の可能性で捜査を開始。
妻の無事を願い、必死に情報提供を呼び掛けるニックでしたが、捜査が進むうちにニックの不倫や不可解な行動が明らかになり、夫が妻を殺害してのではないかという疑惑が浮上。

マスコミの過剰な報道により、ニックは徐々に追い込まれていく。

作品情報
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演者:ベン・アフレック、ロザムンド・パイク、ニール・パトリック・ハリス、タイラー・ペリー、キャリー・クーン、キム・ディケンズ
主な受賞:2015年サターン賞(主演女優賞、ベストスリラー映画賞)
上映時間:149分

見どころ騙されること必須のストーリー展開
妻の失踪から夫への疑惑が膨らみ続ける今作。

原作者が脚本に仕掛けたサプライズ
妻の手記に書き綴られていた夫婦の実態が明るみになった時、犯人は夫だという疑惑が確信へと変わる。
このままでも十分ショッキングな内容なのですが、原作者で脚本を担当したギリアン・フリンは想像以上のサプライズを仕掛けています。

ここからのストーリー展開は衝撃的で、事件の犯人の周到さ、そしてアクシデントに見舞われても全てを思い通りに動かしてしまうところに並々ならぬ恐怖を感じます。

美しい笑顔の裏に本心を隠し続けてきたエミリー役のロザムンド・パイクの演技にも注目です。

緊迫した空気とトム・ハーディの演技にハマる!『クライム・ヒート』(2014年)


『ミスティック・リバー』や『シャッター・アイランド』の作者でもあるデニス・ルへインの小説『ザ・ドロップ』を元に、彼自身が脚本を手がける。
マフィアの金の保管所ドロップ・バーを舞台に、トラブルによって追い込まれていく男たちの様子を描く。

バーで働くボブ(トム・ハーディ)とマーヴ(ジェームズ・ガンドルフィー二)は、マフィアの大金を預かった日に強盗に金を奪われてしまいます。

マフィアから強烈な脅しを受けますが、実は強盗事件はマーヴによって仕組まれたものでした。
一方、子犬を救ったことでナディア(ノオミ・ラパス)と親しくなったボブは、ある男から執拗に付きまとわれるように。

作品情報
監督:ミヒャエル・R・ロスカム
出演者:トム・ハーディ、ノオミ・ラパス、ジェームズ・ガンドルフィーニ
主な受賞:2014年Zurich Film Festival (International Feature Film)
上映時間:106分

見どころトラブルに巻き込まれる二人の男はどんな結末を迎えるのか

予想しないラストと張り巡らされた伏線
裏社会に関わって生きていく男たちが、二つの出来事をきっかけに追い込まれていく様子が描かれている今作。
狂言強盗を企てたマーヴにどんな結末が待っているのか?
ボブは執拗に付きまとう男を彼の人生から追い払うことができるのか?

緊張感が最高潮に達する映画終盤、そこで予想もしていなかった展開、そしてある人物が見せる狂気的な一面に驚かされます。

あちこちに張り巡らされた伏線探しももちろんですが、予想外の結末へとつながるヒントが隠されているジェームズ・ガンドルフィーニとトム・ハーディの演技も見どころになっています。

スタイリッシュな映像とブラピの魅力が光る名作『ファイト・クラブ』(1999年)


熱狂的なファンを持つアメリカの小説家、チャック・パラニュークのデビュー作『ファイト・クラブ』を実写化。

ブラッド・ピットとエドワード・ノートンをメインキャラクターに迎え,鬼才デヴィット・フィンチャーが予測不能のストーリーをスタイリッシュに映し出す。

不眠症に悩む"僕"(エドワード・ノートン)は、ある日タイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)に出会う。

生を実感する男の社交場"ファイト・クラブ"を作り、"僕"はタイラーとの奇妙な共同生活をスタートする。

クラブはいつしかタイラーに陶酔する軍隊のような組織へと変化していき、いつしか反社会的な行動を起こしていく。

作品情報
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演者:ブラッド・ピット、エドワード・ノートン、ヘレナ・ボナム=カーター、ジャレッド・レト
主な受賞:2000年エンパイア賞(女優賞)
上映時間:139分

見どころ無意識に刷り込みされている点。

秘密が明らかになった時、衝撃が走る
サブリミナル効果(潜在意識にメッセージを刷り込む方法)を使い、画面に一瞬映り込むタイラーを無意識に見るように作られている今作。

この仕掛けと"僕"との対比が、インパクト抜群のタイラーをより強い存在に。

空虚に生き、不眠症に悩まされる"僕"が、自由に生き、強烈なカリスマ性を放つタイラーと出会い、二人で"生"を実感する場所、ファイト・クラブを作り出す。

映画終盤、タイラーとのパワーバランスが崩れていく中、"僕"だけに隠されていた秘密が明らかになりますが、無意識に刷り込まれた情報がこの衝撃を最大限に高めています。

どんでん返しの洋画 実話に基づく

カネに支配された、ウルフと呼ばれた男の狂乱の人生『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013年)

(C)2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの『ウォール街狂乱日記ー「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』が原作。
マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオが、ジョーダンの狂乱の人生を描き出します。

投資の世界へ飛び込んだジョーダン(レオナルド・ディカプリオ)は、巧みな話術と斬新な発想で大金を稼いでいく。

ドニー(ジョナ・ヒル)と仲間を集め会社を興した彼は、やがて”ウォール街のウルフ”と呼ばれるようになります。
ペニー株詐欺など違法行為で大金を稼ぎ続け、ついにFBIに逮捕されたジョーダン。
20年の実刑と、減刑の為の取引を持ち掛けられた彼は苦渋の末、ある決断を下す。

作品情報
監督:マーティン・スコセッシ
出演者:レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル、ジョン・バーンサル、カイル・チャンドラー、マーゴット・ロビー、マシュー・マコノヒー
主な受賞:2014年ゴールデングローブ賞(映画部門主演男優賞)、2014年MTVムービー・アワード(コメディ演技賞)
上映時間:179分

見どころカネに支配される姿がユーモアたっぷりに描かれている点

カネに支配されていく男たちの結末
大金を荒稼ぎし、欲しい物は何でも手に入るようになったジョーダンは、傲慢になり、常にハイでいる為に様々な物に依存するようになります。

ぶっ飛んだ人生しか送ることができなくなったのがジョーダンだけではなく、彼の周りの人間もまた、同じような状態になっていくのも注目して欲しい点です。

カネを支配しているつもりがカネに支配されている。

レオナルド・ディカプリオのぶっ飛んだ演技、そしてカネに支配された男に待ち構える衝撃の結末から目が離せなくなる作品です。

戦い続ける母の姿に心が揺さぶられる衝撃の実話『チェンジリング』(2008年)

(C) 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

1920年に起きたゴードン・ノースコット事件の被害家族の実話を元に、クリント・イーストウッドが監督、アンジェリーナ・ジョリーが主演で映画化。

ある日姿を消したクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)の息子。

クリスティンは捜査依頼を出しますが、不正が横行するロス市警は、この事件を利用して評判を回復させようとします。
そして彼女が対面したのは、見たこともない少年でした。
ジョーンズ(ジェフリー・ドノヴァン)に再捜査を依頼しますが、捜査ミスの発覚を恐れた彼は聞き入れず、精神異常者として彼女を隔離します。
同じ頃、レスター刑事(マイケル・ケリー)は拘束した不法入国者の少年から重大な告白を聞かされます。

作品情報
監督:クリント・イーストウッド
出演者:アンジェリーナ・ジョリー、ジェフリー・ドノヴァン、マイケル・ケリー、ジョン・マルコヴィッチ
主な受賞:2008年サターン賞(主演女優賞)、2008年サテライト賞(長編映画部門主演女優賞)
上映時間:142分

見どころ息子を想う母の姿
失踪した息子が別人になって戻ってきたという、ミステリーのような映画序盤。
捜査ミスの発覚を恐れる警察、その不正を暴く活動をする牧師が登場するなど、クリスティンの周囲は激変していく。

子を想う母を丁寧に描写
保身に走る警察vs正義の為に活動する牧師をストーリーの中心にしても見応えのある作品になりそうですが、クリント・イーストウッド監督は最後まで、息子の為に戦い続ける母の姿を映し出しました。

息子に会いたい、その母の想いを細やかな表現で演じたアンジェリーナ・ジョリーの演技も素晴らしい今作。

最後まで子を想う母の姿に焦点が当てられている事で、心を打つ、印象的な作品になっています。

妻の愛に涙する、実在した天才数学者の物語『ビューティフル・マインド』(2001年)

実在した天才数学者ジョン・ナッシュを『グラディエーター』のラッセル・クロウが演じ、『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズのロン・ハワード監督がメガホンを取り驚きと感動に溢れた作品に仕上げる。

プリストン大学院に入学したジョン・ナッシュ(ラッセル・クロウ)は苦しみながらも、ゲーム理論を確立。

卒業後軍の研究所に採用され、アリシア(ジェニファー・コネリー)とも結婚し、順調だったナッシュの人生。
パーチャー(エド・ハリス)から任された極秘任務の重圧に少しずつ追い詰められていきます。

そして黒服の男たちに捕らえられ、ローゼンと名乗る男からある事実を告げられる...

作品情報
監督:ロン・ハワード
出演者:ラッセル・クロウ、エド・ハリス、ジェニファー・コネリー、ポール・ベタニー
主な受賞:2002年アカデミー賞(作品賞、監督賞、助演女優賞、脚色賞)、2002年ゴールデングローブ賞(作品賞、脚本賞、主演男優賞、助演女優賞)
上映時間:135分

見どころ妻アリシアの決意
ナッシュと恋に落ち、生涯を共にすることを誓ったアリシア。
没頭すると他の事が手につかなくなるナッシュの性格を理解し、人を想う大切さを教えた、彼にとってなくてはならない存在です。

成し遂げた男を支える女性
辛く苦しい時間を過ごすことになったナッシュを見捨てず、彼の為、家族の為に忙しく動き回るアリシア。
その時だけでなく、自分の身が危険にさらされた時でさえも、ナッシュを信じて彼を支える決意を見せます。

彼女がいなかったら、ナッシュは何かを成し遂げる事ができなかったかもしれません。
苦難の時も彼を信じて支え続けてきたアリシア。

彼女がラストで見せる表情がとても印象的です。

どんでん返しの洋画 その他

ニコール・キッドマンの美しさが光る、恐怖と悲しみが交じり合った芸術作品『アザーズ』(2001年)

ニコール・キッドマンの美しさと表現力が印象的な今作。
見えない恐怖に怯え、切なさを感じさせるラストは必見。

第二次世界大戦終結後、広大な屋敷に暮らす親子3人の元にやって来た3人の使用人。
光アレルギーの子供たちを守る為、厳格なルールを使用人に伝える女主人のグレース(ニコール・キッドマン)は、次第に屋敷に自分たち以外の何かがいることに気が付く。

神父を呼ぶ為に村に行こうとしますが、濃い霧に立ち往生。

そこで出征していた夫と再会したグレースは屋敷に戻りますが、夫は姿を消してしまう。

父を探そうと屋敷を抜け出した子供たちは、庭の片隅である人物の墓を発見する。

作品情報
監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演者:ニコール・キッドマン、フィオヌラ・フラナガン、クリストファー・エクルストン
主な受賞:2002年サターン賞(主演女優賞)、2002年ゴヤ賞(作品賞、監督賞)
上映時間:104分

見どころ暗さとほのかな明かりを巧みに使い、恐怖を演出している点
薄暗く静寂に包まれた屋敷の中で、"何か"の存在に気付き、高まっていく恐怖と緊張感。

じわじわと恐怖を感じるホラー
いつも締め切られた屋敷のカーテン、薄暗い部屋ではランプしか使えず、外も常に霧がかっていて、作中ではほとんど光を感じることができず、その薄暗さが屋敷で起こる怪奇現象をより不気味に感じさせます。

この薄暗さと静寂があったからこそ、『アザーズ』はじわじわと恐怖が感じられるホラー映画になっているのです。

暗さと光を駆使した演出に加え、グレースを演じるニコール・キッドマンの美しさ、そして演技にも是非注目して欲しい作品です。

世代を超えて愛される名作が仕掛けるシリーズ最大のサプライズ『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980年)

世代を超えて世界中のファンに愛される『スター・ウォーズ』シリーズの公開2作目であり、シリーズ5番目のエピソード。

反乱軍と帝国軍の戦い、ルークとダースベイダーの直接対決を描く。

帝国軍の攻撃を逃れ、惑星ベスピンへ向かったハン・ソロ(ハリソン・フォード)やレイア・オーガナ姫(キャリー・フィッシャー)たちでしたが、ソロの旧友ランドの裏切りで帝国軍の手に落ちます。

仲間の危機を感じたルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)はヨーダとの修行を切り上げて救出に向かいます。
そこで待ち構えていたダースベイダーと戦い、右手を失ったルーク。

絶体絶命の彼にダースベイダーは信じがたい事実を告げる。

作品情報
監督:アーヴィン・カーシュナー
出演者:マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、アンソニー・ダニエルズ、ビリー・ディー・ウィリアムズ、ピーター・メイヒュー、ケニー・ベイカー、アレック・ギネス
主な受賞:1981年アカデミー賞(録音賞、特別業績賞)、1981年英国アカデミー賞(作曲賞)
上映時間:124分

見どころシリーズを巻き込んだラストの大どんでん返し
反乱軍と帝国軍の戦いを描き、勧善懲悪のイメージを持つ『スター・ウォーズ』シリーズ。

シンプルな言葉に隠された大どんでん返し
決戦に向けヨーダの元で修行を積むルークと、彼をダークサイドへ引き込もうとするダースベイダーの、緊張感が高まっていく様子が描かれています。

そして映画終盤、ルークと激しい戦いを繰り広げる中で、ダースベイダーの放った言葉は、ルークの心を打ち砕きます。

ダースベイダーのシンプルなこのセリフは、前作も巻き込んだ大どんでん返しになっています。
単なる勧善懲悪ものではなく、複雑な人間ドラマが描かれた作品だと認知されるようになるのです。

まとめ

どんでん返しのある洋画を25作品紹介しました。
何度も見たくなる難解で重厚感たっぷりの作品だったり、
スカッと騙されスッキリ理解できる娯楽性の強い作品だったりと、
どんでん返しの魅力は作品ごとによって様々だと改めて気付かされました。

ネタバレ無しで作品紹介することが大変でしたが、結末を知っているかどうかで映画を見た時の衝撃が格段に変わってしまうので、今回はまだ作品を見たことがない人に魅力を伝えることを一番に意識してみました。

練り込まれたストーリー、白熱の演技を見せる俳優陣、そこから生み出されるどんでん返しの衝撃を、ぜひ堪能して下さい。

どの作品も洋画ファンはもちろん、邦画派の人にも見てほしい、自信を持っておすすめできるものばかりです。
これを機に洋画に興味を持ってもらえると嬉しいです。

是非、作品の選定が良かった。
この作品も入れてほしい。

などご意見もメールで頂けると嬉しいです。
ご連絡お待ちしております。

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