007(ダブルオーセブン)で登場したASTON MARTIN(アストン・マーチン)などのボンドカーや諜報活動に役立つボンドウォッチなどのガジェット解説。
もっと007シリーズが好きになるトリビアも紹介します。
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秘密兵器満載のボンド・カー
MI6秘密兵器開発主任Qによって開発された、秘密兵器搭載の特別な車。
機関銃やミサイル搭載の攻撃力の高いものから、自爆装置や遠隔操作装置、光学迷彩装置で透明に見える車や、潜水艇に変形する車も登場。
シリーズに登場した主な車種
- アストンマーチン DB5/『ゴールドフィンガー』、『サンダーボール作戦』、『カジノ・ロワイヤル』、『スカイフォール』
- アストンマーチン DBS/『女王陛下の007』、『スカイフォール』
- アストンマーチン V8/『リビング・デイ・ライツ』
- アストンマーチン V12ヴァンキッシュ/『ダイ・アナザー・デイ』
- アストンマーチン DB10/『スペクター』
2020年7月、アストンマーティンは『ゴールドフィンガー』のボンドカーを忠実に再現した、DB5ゴールドフィンガー・コンティニュエーションを25台限定発売。
価格は275万ポンド(約3億6865万円)。
- ロータス エスプリ/『私を愛したスパイ』
- ロータス エスプリターボ/『ユア・アイズ・オンリー』
2012年、イギリスBBCの人気番組『トップ・ギア』のチームが、映画に登場にした潜水艇の実現化を成功させて話題に。
- BMW 750iL/『トゥモロー・ネバー・ダイ』
- BMW Z8/『ワールド・イズ・ノット・イナフ』
- トヨタ 2000GT/『007は二度死ぬ』
機能満載のボンドウォッチ
ボンドカーと並ぶ有名なガジェットと言えば、驚きの機能を持ったボンドウォッチと呼ばれる腕時計。
ロレックスやオメガ、日本のセイコーなど、有名ブランドの時計が登場。
ガイガー・カウンターや鉄板をも焼き切るレーザー、時限爆弾を搭載したものなど、機能は様々。
シリーズに登場した主なブランド
- ロレックス サブマリーナ オイスター/『007は二度死ぬ』を除くコネリー版ボンド全作品、『女王陛下の007』、『消されたライセンス』
- オメガ シーマスター/ブロスナン版全作品、クレイグ版全作品
- セイコー クオーツLC/『私を愛したスパイ』メッセージが受信でき、時計本体からテープになって打ち出される。
- セイコー クオーツ デジタル メモリーバンク/『ムーンレイカー』時計の裏蓋に、ワイヤー付きの小型爆弾が内蔵された時計。
- セイコー ハイブリッド/『ユア・アイズ・オンリー』衛星回線による通信機能が付き、音声通信と液晶ディスプレイへのメッセージ表示が可能。
- セイコー デジボーグ/『オクトパシー』発信機を探知し、その場所を液晶ディスプレイに表示する。
- セイコー テレビウオッチ/『オクトパシー』テレビ付きの腕時計。
ジェームス・ボンドの武器
ジェームス・ボンドのピンチを何度も救った武器を紹介します。
ブリーフケース/『ロシアより愛をこめて』
銃弾20発、ナイフ、金貨50を内蔵したブリーフケース。
つまみを水平にして開けないと、催涙ガスが噴射。
シガレット型銃/『007は二度死ぬ』
タバコの見た目をした銃弾。
火をつけると25m先まで狙うことができる。
サメ退治用圧縮ガス弾/『死ぬのは奴らだ』
撃ち込まれたものを風船のように膨張、破裂させる特殊な銃弾。
スキーストック銃/『私を愛したスパイ』
銃が仕込まれたスキーストック。
雪山でKGBに追われたボンドは、これで襲撃者たちに対抗した。
ダーツ付きブレスレット/『ムーンレイカー』
手首の筋肉の動きでダーツの矢が飛び出す。
青色の矢は鋼鉄板を撃ち抜き、猛毒が塗られた赤色の矢は30秒で撃たれた人を死に至らしめる。
キーファインダー/『リビング・デイ・ライツ』
愛国歌の一節を口笛で吹くと、30秒人を混乱させるガスが噴出。
ウルフ・ホイッスルを吹くとプラスチック爆弾に。
世界の90%の鍵を開けられる、特殊な鍵付き。
プラスチック爆弾入り歯磨き粉/『消されたライセンス』
見た目は歯磨き粉の爆弾。
チューブから押し出して対象物に塗り、タバコに偽造した遠隔操作発信機で起爆させる。
ボールペン型手榴弾/『ゴールデンアイ』
ノック3回で4秒後に手榴弾が作動、もう3回で解除できる、パーカー社のボールペン。
掌紋認証機能付きワルサーPPK『スカイフォール』
掌紋認証機能が付いた銃。
掌紋を登録した人物しか撃つことができない。
ガジェット 小物編
これぞスパイアイテム。
諜報活動には欠かせない007の楽しさの1つである小物を紹介します。
テープレコーダー内蔵二眼レフカメラ/『ロシアより愛をこめて』
タチアナの証言を録音する為、ボンドが船上で使ったテープレコーダー。
ガイガー・カウンター/『サンダーボール作戦』
腕時計やカメラの形をした放射線量計測器。
盗まれた原子爆弾の捜査に仕様。
偽の指紋/『ダイヤモンドは永遠に』
他者の指紋をプリントしたシール。
透明なので指に貼っていても気付かれない。
ハンドパンチャー/『ダイヤモンドは永遠に』
ネズミ捕りのような形状で、触れたものをスチール製の歯で挟む。
ワイヤーを発射する銃/『ダイヤモンドは永遠に』
ワイヤーを発射できる銃で、ホテルのスイートルームからホワイトのペントハウスに侵入する際に使用。
偽乳首/『黄金銃を持つ男』
顔が知られていない殺し屋、スカラマンガの身体的特徴。(彼は生まれながらに乳首が3つあるそう)
ボンドは偽乳首を胸に張り、スカラマンガになりすまして犯罪組織のボスの屋敷に潜り込んだ。
酸入り万年筆/『オクトパシー』
モンブランの万年筆だが、中にどんな金属も溶かす強酸が仕込まれている。
ルイ・ヴィトンの小切手ホルダー/『美しき獲物たち』
ホルダーのスキャン機能を使い、前に書かれた文字を浮かび上がらせて転写する。
革ベルト/『ゴールデンアイ』
バックル内蔵のワイヤーを発射し、ぶら下がることがときるベルト。
ボンド一人分の重さを支えられる。
X線眼鏡/『ワールド・イズ・ノット・イナフ』
着用することで、服の下に隠している武器を見つけられる特殊な眼鏡。
乗り物編
ジェットパック/『サンダーボール作戦』
左右のノズルのジェット噴射で上昇下降が自由にできる飛行器具。
スペクターNo.6を倒した後、これで屋敷から脱出。
リトル・ネリー/『007は二度死ぬ』
組み立て式の一人乗りオート・ジャイロ。
小さいながら、機関銃やミサイルなどを搭載している。
ゴンドラ/『ムーンレイカー』
エンジンとスクリューを装備した特別なゴンドラで、高速での移動が可能。
ホバークラフトへも変形する。
ワニ型潜水艇/『オクトパシー』
敵地に侵入する為ボンドが使用し、一人乗り潜水艇。
見た目はワニ。
流氷型潜水艇/『美しき獲物たち』
流氷に偽装した潜水艇で、ハッチの裏側が英国国旗のデザインになっている。
シベリアからの脱出に使用。
Q課と連携して使うガシェット
嚥下カプセル/『サンダーボール作戦』
人体には無害な放射性物質が入ったカプセル。
飲んだ人物の居場所を測定器で追跡できる。
3Dビジュアル・アイデンティグラフ/『ユア・アイズ・オンリー』
モニターを見ながら対象者の立体像を作成。
インターポールやCIAなどのファイルと照合ができる。
犬型ロボット/『美しき獲物たち』
監視目的で作られた、カメラ内蔵の犬型ロボット。
遠隔操作ができ、スムーズな走行が可能。
スマートブラッド/『スペクター』
Q課の健康診断で、ボンドが注射された極小マイクロチップ。
マイクロチップから居場所の追跡ができる。
DNA検出装置/『スペクター』
Qが指輪に付着したDNAの検出に使用。
この装置により、過去の敵とスペクターの繋がりが判明する。
もっと007が好きになる!トリビア 作品編
007がもっと好きになるトリビアを紹介します。
原作者イアン・フレミング
原作者イアン・フレミングはイギリス出身の元軍人。
第二次世界大戦時では諜報員として活動し、その経験から作家に。
『黄金銃を持つ男』のスカラマンガ役である俳優、クリストファー・リーは従兄弟。
『007は二度死ぬ』の脚本を担当したロアルド・ダールは友人であり、『チャーリーとチョコレート工場』の原作者。
ボンドの名前の由来
ジェームズ・ボンドの名前は、原作者フレミングの愛読書『西インド諸島の鳥たち』の著者の鳥類学者に由来。
”00”=殺しのライセンス
殺しの権限を持つ諜報員のコードネームには"00"がつく。(ボンドの場合は007)
ライセンスを手にする条件は、任務で人を2人殺すこと。
オープニングのシルエットに注目
テーマ曲と共に現れた、ボンドのシルエット撃ち抜かれる。
ガンバレルシークエンスと呼ばれるこのオープニング、初代と二代目のみ、ハットを被って登場。
ボンドの日
第一作のロンドン公開日に合わせ、10月5日は全世界的にジェームズ・ボンドの日に制定されている。
アカデミー賞受賞歴
007シリーズは以下の作品で、アカデミー賞を受賞。
- 『サンダーボール作戦』:視覚効果賞
- 『ゴールドフィンガー』:音響効果賞
- 『スカイフォール』:歌曲賞、音響編集賞
- 『スペクター』:歌曲賞
ギネス世界記録に認定
『カジノ・ロワイヤル』:夜のハイウェイで、アストンマーティンが7回転するシーン。
自動車の横転における、ギネス世界記録として認定。
『スペクター』:後半に登場する爆破シーンは、実際に大量の燃料と火薬を使用して実際に行われたもの。
映画史上最大の爆破シーンとして、ギネス世界記録に認定。
過去作品へのオマージュも多い007シリーズ。
紹介するのはほんの一部で、この他にも多くのセルフオマージュシーンが登場。
- 『慰めの報酬』:真っ黒なオイルにまみれたフィールズの遺体は『ゴールドフィンガー』の黄金の遺体のオマージュ。
- 『ダイ・アナザー・デイ』:ジンクスの登場シーンは、一作目のボンドガール、ハニー・ライダーの登場シーンのオマージュ。
さらにジンクスが受けるレーザーの処刑シーンは、『ゴールドフィンガー』でボンドが受けた処刑法と同じ。
盗まれたはずの名画
ドクターノオの部屋に飾られた絵を見て驚くボンド。
その絵は映画公開の前年に、実際にロンドンのナショナルギャラリーから盗まれたゴセの「ウェリントン公爵の肖像」という作品。
作品を盗んだ犯人はドクターノオだったという、スタッフのお遊びだそう。
007トリビア ロケ地編
ロケ地に関するトリビアを紹介します。
日本のロケ地
日本が舞台となった『007は二度死ぬ』では東京、神戸、姫路城がロケ地に。
大里の会社の外観は、ホテルニューオータニを使用。
また、『スカイフォール』でボンドが連れていかれる島は、軍艦島がモデル。
軍艦島でロケはできなかったものの、そっくりのセットで撮影が行われた。
細菌研究所のその後
『女王陛下の007』で登場した、雪山の山頂にある細菌研究所。
この建物はスイスのシルトホルンに実在し、現在も回転展望台レストランとして営業。
ジェームス・ボンド島
『黄金銃を持つ男』で、スカラマンガとの対決の地となった島。
タイのタプー島でロケが行われ、島はその後ジェームス・ボンド島と呼ばれるように。
心霊映像!?
『消されたライセンス』の後半、タンクローリーでのアクションシーン。
爆破の際の炎が、人の手の形に見えるシーンが。
メキシコのバハ・カリフォルニア州メヒカリにあるこの場所は、過去に尼僧数人が乗った車が転落事故を起こした場所だそう…。
007トリビア 役(キャスト)編
007シリーズの役(キャスト)に関するトリビアを紹介します。
初代ボンドの秘密
若い頃から薄毛に悩まされていた、初代ボンド役のショーン・コネリー。
オールバッグで髪の薄さをカバーしていたものの、4作目でウィッグを使用することに。
その為、オールバックだった髪型が七三ヘアへと変化。
お酒好きなボンド
ボンドと言えばお酒と女性。
シリーズ初期ではお酒の知識を披露するシーンも登場。
飲み方にもこだわりがあり、『ウォッカ・マティーニを。ステアせずシェイクで。』とオーダーするのは、今シリーズでも有名なセリフ。
『カジノ・ロワイヤル』では、いつものウォッカ・マティーニとは違うオーダーをし、作中登場するボンドガールの名を取って、ヴェスパーと命名。
代役あれこれ
初期の頃は、英語が得意でない女優を起用したことが多かった007シリーズ。
メインのボンドガールでも、セリフが吹き替えられているそう。
更に『007は二度死ぬ』の二人のボンドガールは、セリフの吹き替え以外も。
車が運転できなかったアキ役の若林に代わり、黒いウイッグをつけたスタントマンが運転シーンを担当。
泳げなかったキッシー役の浜に代わり、コネリーの当時の妻で泳ぎが得意だったダイアン・シレントが泳ぎや潜水のシーンを演じている。
ボンド候補だった俳優たち
ボンド候補に挙がっていた主な俳優たち。
初代→デヴィッド・ニーヴン、ロジャー・ムーア
※画像は変装したロジャー・ムーア(1983年公開「オクトパシー」のワンシーン)
2代目→ジョン・ギャビン、ティモシー・ダルトン
3代目→ティモシー・ダルトン
4代目→ピアース・ブロスナン、サム・ニール、メル・ギブソン
5代目→リーアム・ニーソン、メル・ギブソン、サム・ニール、ヒュー・グラント
6代目→コリン・ファレル、ヘンリー・カビル
パルクールの驚異的な動き
『カジノ・ロワイヤル』の冒頭で、工事現場でボンドに追いかけられて驚異的な動きを見せる男を演じたセバスチャン・フォーカン。
彼は自分の身体だけで障害物を乗り越え、ゴールを目指すスポーツ、パルクールの創始者のひとり。
ダニエル・クレイグも彼からこの動きを学び、作中で披露している。
愛すべきキャラクター
『ロシアより愛を込めて』から長年にわたり、Qを演じてきたデスモンド・リュウェリン。
俳優業引退を決めた彼に合わせた演出として、『ワールド・イズ・ノット・イナフ』の作中で、Qも引退をほのめかしている。
しかし撮影終了の6週間後、リュウェリンは交通事故で他界。
この作品が彼の遺作となった。
MI6香港支局は転覆した船
『黄金銃を持つ男』で登場する、転覆したクイーン・エリザベス号。
実はこの内部がMI6の香港支局。
実在した1940年代の当時最大の客船で、原因不明の火災の消火活動で転覆。
転覆した船の内部という設定の為、映画に映る船内は斜めになっている。
トリビア番外編
プロデューサーのアルバート・R・ブロッコリの伯父パスクァーレ・デ・チッコは、野菜のブロッコリーを米国内に広めた人物。